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海外ICO『GATcoin(ガットコイン)』開発陣を取材!プロジェクトに秘めた想いとは!?

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先日VentureTimesでもご紹介した『GATcoin』という仮想通貨だが、同プロジェクトの開発陣にインタビューさせていただく機会を得た。
GATcoinはクーポンや商品券をブロックチェーン上で管理し、誰でも簡単に使用・売買できるプラットフォームを目指すプロジェクトだ。非常に分かりやすく実用性のあるプロジェクトで、なんとプレセールだけで調達上限額に達してしまい、ICOが中止されたほどだ。そんな期待のGATcoin開発陣へのインタビューを、とくとご覧いただきたい。

インタビューにご協力いただいたGATcoinプロジェクトメンバー
・サイモン氏(CEO)元世界銀行弁護士・GATcoinのアイディアはサイモンによるもの
・クリス氏(COO・マーケティング責任者)
・スティーブ氏(プロダクトデザイン・UI/UXエンジニア)元WallMart

GATcoinプロジェクトメンバーへのインタビュー

記者:まず、そもそもブロックチェーンに携わることになったきっかけをお聞きしてもよろしいですか?

サイモン(CEO):2年くらい前に、ある投資グループの中で仮想通貨に関する投資の話がありました。その時はよく理解できなかったのですが、いろいろと勉強していくうちにブロックチェーンの魅力に気付き、投資の面からも技術面からもおもしろいと感じました。

そうしてイーサリアムのマイニングを始めたのです。マイニングをしていく中でブロックチェーンの理解が深まり、様々なユースケースを考え始めました。10個くらいはアイディアがありましたが、その中の1つがGATcoinだったのです。

GATcoinは、仮想通貨やブロックチェーンと関わりのない人がそれらを利用できる良いアイディアだと思ったのです。つまり、クーポンはみんな使っています。GATシステムでそのクーポンを管理でき、さらにクーポンをお金であるGATcoinに替えることができるとなると、ユーザーは大きな魅力を感じるでしょう。これは仮想通貨を知らない人と仮想通貨を繋ぐ良いユースケースだと考えました。


CEOのサイモン氏

記者:なるほど。しかし以前は世界銀行の弁護士をされていましたね。なぜブロックチェーンにご関心を?

サイモン(CEO):実は私は世界銀行の弁護士をやりながらも、コンピューターサイエンスやプログラミングに大きな興味があったのです。子どもの頃は自分でコンピューターを作りたいと思っていたくらいです。

ちょうど2年前、私は子どもの頃の夢を実現しようと思ったのです。これがターニングポイントとなりましたね。幸運なことにちょうどそのころブロックチェーンが話題になっており、私は躊躇なくそこに参入することができました。

記者:そういうことでしたか。そしてGATcoinを、ブロックチェーンをもっと一般の人たちに使ってもらえるユースケースとして始められたのですね。
GATcoinは最初の提携小売業者として日本のCOTOCOを選んでおられます。その経緯をお聞かせいただけますか?

サイモン(CEO):これまでのキャリアから、いろいろな業界や経営者との繋がりがありました。その中の一人にCOTOCO(sk planet Japan)のCEOがいました。COTOCOは既にオンラインショッピングのビジネスをやっていましたが、ブロックチェーンについてのノウハウはなく、私はブロックチェーンのノウハウがあったわけです。GATcoinのことを話し、クーポンというものはもっと活用でき得るものだということを伝えたところ、じゃあ一緒にやろうということで提携するに至りました。

記者:なるほど。COTOCOも日本の企業ですが、日本というマーケットをどう見ていますか?

サイモン(CEO):日本のマーケットはとても素晴らしいと思います。
一つ目の理由として、日本は政府が世界に先駆けて仮想通貨の規制を行い、しかし同時に承認も行なっています。これはとても重要なことで、他の国では仮想通貨に対する不確定要素が多すぎて、事業展開に不安が生じるのです。

二つ目の理由は、日本のクーポン文化はとても進んでいるということです。日本の消費者はポイントを集めることに馴染んでおり、それを仮想通貨に替えることができるというコンセプトは日本人に好まれるのではないかと考えています。

スティーブ(プロダクトデザイン・UI/UXエンジニア):日本はゲームの文化も進んでいるしね。このクーポンのシステムもゲームライクにできれば、ユーザーはもっとクーポンやポイントを楽しむことができ、日本人に好まれるのではないかと考えているんだ。


プロダクトデザイン・UI/UXエンジニアのスティーブ氏

サイモン(CEO):ゲームのようにポイントを集められると良いですね。A-Drop技術等、GATcoinには様々な機能がありますが、最も大事なことは、利用者にとって魅力的な使い勝手であるということです。ユーザーがアプリを使いたくなる形。なのでゲームライクというのは良いと思うのです。実際、現実世界でのクーポンや商品券には、スクラッチになっているもの等がある。まさにゲーム感覚が取り入れられていますね。こういった要素をGATcoinのプラットフォームでも実現したいと考えています。

スティーブ(プロダクトデザイン・UI/UXエンジニア):そのためのシステムやUI、アイディアを今練っているのさ。

クリス(COO・マーケティング責任者):実は今回スティーブに日本に来てもらったのは、そういったゲームライクなアイディアを深めてもらうためという理由があるんだ。今年中に実装できたら良いなと考えているよ。

記者:なるほど。ゲームのような遊び感覚を取り入れることで、よりクーポンやポイントに触れる機会を増やすということですね。
では、GATcoinで目指したいものは?

サイモン(CEO):ポイント集めや管理を楽しく、好んで行ってもらえるアプリを目指したいですね。ユーザーが1日一回は見たいと思う魅力的なアプリにしたいです。仮想通貨を知らない人たちのマーケットで広めたいのです。多くの人がビットコインを知ってはいますが、持っているわけではない。我々のビジネスは既存の仮想通貨に精通した人を対象にしたものではなく(それは全人口の1%にも満たないでしょう)、一般の人たちを対象にしています。これが実現できれば、とても多くの人たちにブロックチェーンを使ってもらえることになるでしょう。

記者:皆さんは同郷とのことですが、信頼感はバッチリですか?

クリス(COO・マーケティング責任者):もちろんさ!実はサイモンは僕の従兄弟なんだ。スティーブは14歳のときから知っている。ジェームズ(エンジニア部門の責任者)に至っては私の結婚式でベストマン(新郎の付き添い役)を務めてくれるよ。とても信頼しているさ。

サイモン(CEO):私たち4人はみなシドニーの同じ高校に通っていたのです。

記者:では固い絆で結ばれていますね!

サイモン(CEO):もちろん!

クリス(COO・マーケティング責任者):GATcoinのアイディアはサイモンのものなんだ。彼はマイニングもしていたから、その頃からいろいろと考えていたんだね。サイモンから仮想通貨の話を聞いたときは、正直よく分からなかったよ。でも、GATcoinのアイディアを聞いたとき、「これはすごい!絶対うまくいく!」と思ったんだ。そしてサイモンのコンセプトを実現するには、最高のメンバーが必要だとも感じたね。僕たちはみな好きな仲間と働けてとても嬉しいよ。そしてスティーブを迎えれたのはとても幸運だった。WallMartで働いていたその道のプロだからね。


COO(最高執行責任者)のクリス氏

記者:なるほど。でもスティーブさんは、大手であるWallMartを辞めるのに勇気がいったのではないですか?

スティーブ(プロダクトデザイン・UI/UXエンジニア):もともとブロックチェーンに興味があったんだ。だからこのプロジェクトを聞いて、やってみたいと思ったよ。ブロックチェーンのプラットフォームを自分でデザインして作って行くのはとてもおもしろいと思ったし、その仕事を任せてもらえるなんてとてもやり甲斐があると感じたからね。

記者:なるほど。ちなみに皆さんはご自身でも仮想通貨に投資されていますか?

スティーブ(プロダクトデザイン・UI/UXエンジニア):僕は、、いろいろ投資しているね(笑)

クリス(COO・マーケティング責任者):僕は投資していないよ。GATcoinに集中したいという考えなんだ。GATを家族に買うためのETHがあるくらいだよ。それにしても、ビットコインはゴールドみたいなものだと思うね。でもイーサリアムはいろいろな機能があって、実需としても魅力的だと思う。

サイモン(CEO):前まではいろいろと投資していましたが、今はGATしか買っていないですね。それより、どのコインが良いですかと聞くつもりだったのでしょう?(笑)

記者:いやいや、それは聞きません(笑)ただ、皆さんがどのようなコインを持っているかに興味があったのです。
それでは、今の仮想通貨市場をどう思いますか?

サイモン(CEO):例えば株式市場に比べると、仮想通貨の時価総額はまだ0.3%にしかなっていないですね。今年はまだ始まりにすぎないと思います。ここからもっとたくさんのお金が入ることでしょう。規制がさらに進めば、大きな投資機関のお金も入りやすくなるでしょう。

記者:値段の上がり下がりはどう思いますか?

サイモン(CEO):いわゆる暴騰暴落の仕掛けは良くないと思います。でも仮想通貨は基本的に上昇トレンドだと言えるでしょう。価格変動に慣れてない投資家にとっては怖いマーケットですが、この特性に慣れてファンダメンタルな情報も追えれば、とても良い投資の機会になると思います。

記者:これからの仮想通貨やブロックチェーンの未来についてどうお考えですか?

サイモン(CEO):ブロックチェーンは広く普及していくと思います。同時に、金融や仲介業といった既存の業種を変えていくでしょう。データ保管や、中央的な取引機関はすべて影響を受け、ブロックチェーンにとって代わっていくと思います。あと2、3年すれば、ブロックチェーンが広く使われ始めるのではないでしょうか。でもインターネットがそうであるように、多くの人がこれがブロックチェーンであるとは気付かない形かもしれませんね。

記者:なるほど、ありがとうございます。
スティーブさん、ブロックチェーンのプラットフォームを作るのは難しいですか?

スティーブ(プロダクトデザイン・UI/UXエンジニア):そうだね、私はデザインの側面から言うね。今の時点では、まだ十分な前例がないから、学べるものが少なく、さらに技術の進歩も早い。だから難しいと言えるね。おそらく一番良いのは、とりあえずプロダクトを作って、人々に使ってもらって、フィードバックを得て、改善していくことだろうね。

記者:GATcoinプラットフォーム作りで一番難しいことは?

スティーブ(プロダクトデザイン・UI/UXエンジニア):そうだね、人々がどういう機能や使い勝手を求めているのかに気付くことだね。

サイモン(CEO):私からも付け加えさせていただくと、プラットフォームを作ること自体はそれほど難しくはないのですが、人々に使いたいと思ってもらえる魅力的なアプリを設計するのが課題なのだと思います。

記者:なるほど。現在エンジニアは何人くらいいますか?

サイモン(CEO):今は9人くらいいて、もっと雇う予定でいます。5人~10人は雇いたいですね。ちなみに、ゲーム開発の経験があり、暗号通貨の素養もあるエンジニアがいたら、是非教えてください。
記者:分かりました。それにしてもエンジニアはとても忙しそうですね?

クリス(COO・マーケティング責任者):そうだね、実際のところスティーブを外に連れ出したのは今回が初めてなんだ。

スティーブ(プロダクトデザイン・UI/UXエンジニア):今も働いているしね(笑)(訳注:スティーブはインタビューを受けている間もノートにデザイン案をスケッチしていた)


インタビューを受けてくれた3人。
右からCEOのサイモン氏、UI/UXエンジニアのスティーブ氏、COOのクリス氏。

プレセールで目標額達成 好調な滑り出し

いかがだっただろうか。インタビューは1時間近くに及んだが、皆さん快く質問に答えてくれた。まさに、高校生の頃から絆を深めてきた3人の団結力を感じる。
一つ筆者の見解として、「プラットフォームを作ること自体はそれほど難しくはない」というサイモンの発言に注釈を加えたい。ここで言うプラットフォームとはGATcoinのクーポン取引所やウォレットのことで、いわゆるイーサリアムのようなブロックチェーンのプラットフォームのことではないと思われる。

つまり、もちろんイーサリアムやNEOといったブロックチェーンプラットフォームを作ろうと思ったらこれは大変だ。しかしGATcoinは現在イーサリアム上で動作する形態をとっており、一からブロックチェーンを作るよりは作業は簡単だと言えるだろう。

GATcoinはプレセールだけで調達目標額を達成し、ICOはなんと中止された。とても好調な滑り出しだと言える。投資家としては成長を見守りたいところだが、いちユーザーとしても、是非この画期的なクーポンシステムを使ってみたい。GATcoinのこれからの進展に期待だ。

GATcoin公式サイト:https://www.gatcoin.io/
GATcoinデモサイト:https://goo.gl/MYBw5T
GATcoin解説記事:海外のICOをご紹介!お店のクーポンを管理し売買・使用できる『GATcoin(ガットコイン)』

執筆者
ベンチャータイムス仮想通貨局編集長
ルンドクヴィスト ダン

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