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注目ベンチャー

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フィットネスと介護予防を全国展開 IOT推進でめざす“尖った企業” / 注目ベンチャーインタビュー インタビュー前編

株式会社ウェルネスフロンティア 代表取締役社長 岡本将

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買収先の社長に就任して修行 幹部とのコミュニケーションに苦労

灯油配送、ガソリンスタンド、リサイクルショップ、車検・整備など約10事業を展開するオカモトグループ(北海道帯広市)は、8社・442事業所で構成され、2017年3月期グループ売上高は751億1428万円。永続性を確保するコングロマリット経営の一環として、04年にフィットネス事業・介護事業を展開するウェルネスフロンティアを設立した。

フィットネス事業では、スポーツクラブ「ジョイフィット」、フィットネスジム「ジョイフィット24」、ヨガスタジオ「ジョイフィットヨガ」を運営しており、3ブランドの総店舗数は238店。また海外でも2店舗を出店している。介護事業ではリハビリデイサービス「ジョイリハ」を直営29店舗、フランチャイズ25店展開している。

持ち株会社・オカモトホールディングス副社長でウェルネスフロンティア社長の岡本将氏は、父親の謙一氏(オカモトホールディングス社長)に、入社4年目に、いきなり修羅場に放り込まれた。米国ワシントン州ゴンザガ大学院を卒業した岡本氏は、08年にオカモトグループ入社。エネルギー事業部SS統括、経営企画室を経て、10年5月にオカモト副社長に就任した。「社長の背中を見ながら」(岡本氏)順調にキャリアを積んできた。

ところが、11年、オカモトホールディングスが飲食店やフィットネスクラブを約20店運営するヤマウチ(香川県高松市)を100%子会社として買収すると同時に、社長として派遣された。当時31歳。これは年若い落下傘社長が受ける洗礼のようなものだが、とくに経営幹部がなかなか意見に首肯してくれなかったという。

「この若者に何ができるというような空気も感じました。当初はなかなか心を開いていただけなくて、やりづらかったですね。私はヤマウチの経営理念を大切にしながら現場を廻ることに徹して、現場の意見を聞いて歩いてコミュニケーションの下地を作りました。この取り組みを続けて円滑にコミュニケーションをとれるようになったのは、1年ぐらい経ってからでしょうか」

ウェルネスフロンティア 岡本グループ 岡本将 wellness-frontier-masasi_okamoto1

デイサービスを直撃した2015年介護報酬改定 “本物の事業者”として事業拡大チャンスに転化
12年にウェルネスフロンティア本社の東京移転にともない、岡本氏は社長に就任し、13年にはオカモトホールディングス副社長に就任した。謙一氏が岡本氏に命じたミッションは「フィットネスと介護で日本一の会社をめざしなさい」。岡本氏は、12年に100店に満たなかった店舗数を5年で約300店に拡大した。

年間売上高の推移を振り返ると、14年度66億300万円、15年度88億300万円、16年度113億8400万円。17年度は141億5900万円を見込んでいる。売上構成比はフィットネス事業が80%、介護事業が20%である。

この間、ひとつの壁は15年度の介護報酬改定だった。新規参入が続出して全国に乱立するデイサービスを削減する目的で、厚生労働省はデイサービスの報酬単価を引き下げ、経営力の脆弱な事業者は撤退を余儀なくされる。介護業界では「15年度改定で本物のデイサービスは残った」と総括されているが、同社は、強固な経営基盤と認知症予防プログラムなどによる良質なサービスをベースに、報酬改定をむしろ集客機会の拡大につなげた。

次回の改定は18年度である。デイサービスに対しては、利用者の要介護度・要支援度の改善を基準に、アウトカム評価による加算が算定される政策方針が発表されている。同社にとっては追い風になりそうだ。

インタビュアー

経済ジャーナリスト

小野 貴史

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