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注目ベンチャー

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取引からマイニングまで、AIを活用した複合型自動取引プラットフォームHasyberryのCTOが語る仮想通貨の未来とは? / 注目ベンチャーインタビュー

Hasyberry CTO Varin

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2018年に入り仮想通貨業界は着々と発展しており、世界各国で規制やルールの制定が進み、今や機関投資家も仮想通貨の取引に関心を抱いています。

しかし、価格変動の大きい仮想通貨の取引を行うには、パソコン画面に張り付いてチャートを監視する必要があります。日本でも多くのトレーダーが仮想通貨トレードに勤しんでいますが、1日に何度もチャートを確認できるような人は数少ないのが現実です。

そういった方々のために、取引・マイニング等、仮想通貨をどのように運用すれば効率的に利益を得ることができるのかをAIが自動判定し、運用を行うHashberryというプロジェクトが注目を浴びています。

そんなHashberryのCTOのVarin氏にHashberryの背景やICOについて取材を行いました。

複合型AIトレードロボットの技術を支えるHashberryのCTO、Varin氏のバックグラウンド

【記者】:本日はお忙しい中インタビューを引き受けてくださりありがとうございます。
まずは、CTOであるVarin氏の背景についてお聞きしたいと思います。Varin氏はエンジニアとしての才覚が秀でていると思うのですが、どういった子供時代を過ごされたのでしょうか?

【Varin氏】:
自分を天才だとは思いませんが、ハードワーカーだとは思っていました。勉強という点で言うと、他の学生と同じだと思います。実際学校では、真剣に授業に取り組んでいたとは言い難いです。ただ、小さい頃から「何をしたいか」という視点でははっきりと持っていました。

【記者】:なるほど。他の学生とは少し違ったアングルをお持ちだったのですね。

【Varin氏】:
そうですね。フットボールとコンピューターの2つの趣味があったのでこの2つにほとんどの時間を費やしていました。他の学生は、音楽とか、水泳とか、多くのことをやっていたわけですが、僕は小さい頃からこの2つにハマっていました。

【記者】:なるほど。ではどのようにコンピューターサイエンスを学び、 この業界の専門家になられたのでしょうか。

【Varin氏】:
小さい頃からレゴのような分解できるおもちゃで遊んでいて、作っては壊してまた作ってという作業を行っていました。それがおそらく僕の技術的なバックグランドになっていて、12~13歳の頃にはウェブサイトやアプリケーションを家族や友達のために作っていました。私のいとこがTシャツショップを営んでいたので、そのアプリケーションやウェブサイトを作ったりしましたね。恐らくこれが私にとってのスタート地点になったように思います。

【記者】:なるほど。中学生ぐらいの頃は独自でプログラミングを学ばれたのですね。より深いコンピューターサイエンスの分野には、高校や大学で進まれたのですか?

【Varin氏】:
そうですね、より深い分野でコンピューターエンジニアリングを学ぼうと思ったのは、その時期です。大学は、これまでの実績が認められて、アメリカのサンタ・クララ大学に奨学金をもらって通うことができました。

【記者】:凄いですね。大学を卒業してからは企業で働いておられたのですか?

【Varin氏】:
いえ、実は企業に就職したことはなくて、卒業後は自分で「Property Sumo」という不動産のアプリケーションをタイのバンコクで開発していました。そして大学2年生の時にギャップイヤーをとって、その不動産アプリの会社で働いていました。

仮想通貨は趣味から始め、マイニングで知識を深める

【記者】:その後ブロックチェーンに出会われたのでしょうか?

【Varin氏】:
そうです。ブロックチェーンはもともと趣味程度というか、2013~2014頃にビットコインに興味を持って勉強し始めました。凄く注目していたというわけでは無いのですが、急激な価格上昇を見て1年半くらい前から真剣に向き合うようになり、実際に取引を行ったり、自分でマイニングリグを作成して実際に動かすところから始めました。

【記者】:始めは趣味レベルだったところから、取引やマイニングを始めるようになったということですね。マイニングは自宅で行なっていたのですか?

【Varin氏】:そうですね、自宅で少数のマイニングマシンを動かしていました。2017年の頃でしたね。

Hashberryが誕生した理由とは

【記者】:ハッシュベリープロジェクトはいつ誕生したのでしょうか?

【Varin氏】:
ハッシュベリーは、CEOのSonyと話をしている中で思いつきました。ブロックチェーンとAIを掛け合わせて、何かできることがあるのではないかというところからブレインストーミングを行い、いくつもプロトタイプを作成し、試行錯誤を繰り返しました。

【記者】:ハッシュベリープロジェクトを始めた理由は何でしょうか?

【Varin氏】:
実際に取引所で仮想通貨をトレードしていた際に思ったこととして、自動で運用できれば効率もいいしそれで利益も出れば多くの人に受け入れられると思ったのです。また、当時からSonyとも自動運用ロボットを作れないかという話をしていて、自動取引を試した時に可能性を感じたのが発端です。

HashberryのCTOから見たブロックチェーン業界とは

【記者】:ブロックチェーンという技術についてどのように思われますか?また、なぜブロックチェーンの世界に飛び込もうと思われたのでしょうか?

【Varin氏】:ブロックチェーンは、巨大なアプリケーションをトラストレスで運用出来るという点で未来的だと思っています。

トラストレスという言葉は、誰もそのシステムをコントロールすることができないという意味ですが、だからこそ私は未来的な技術だと考えています。例えば、ハリウッドチャンネルは、海賊版にどのように対策を立てて、どのようにコントロールするか考えており、トラストレスなシステムが必要だと気づいています。

そういった問題を解決できる手段としてブロックチェーン技術は未来的だと考えます。

【記者】:仰る通りですね。
今は主にブロックチェーン関連の仕事に専念されているのですか?

【Varin氏】:
はい、今はハッシュベリープロジェクトに専念していますので、ブロックチェーンに専念していると言えます。ただ、ハッシュベリープロジェクトは現段階では多くの時間を取引ロボットの開発にあてています。取引ロボット自体はブロックチェーン技術をそこまで必要としませんが、今後開発するハッシュベリーペイというツールではブロックチェーンが関わってきます。

Hashberryが生み出したいAI×ブロックチェーンの技術とは

【記者】:AIとブロックチェーンを掛け合わせて、どのようなソリューションを生み出そうとしているのですか?

【Varin氏】:
AIは現在主流の技術となっています。おそらくこれからAIは様々なニーズにマッチすると考えています。ただ、私たちの場合はそれをシンプルな形に落とし込み、誰もが簡単に使用できるようにしたいと考えています。
最初に作るトレードロボットは単純ですが、データが蓄積されることで賢くなります。現状はシンプルなロボットで十分で、私の指示に従って全ての仮想通貨取引所でプライスチャートを比較し、同時に売り買いができれば良いです。
そういったロボットを制作することが最初のステップとなり、賢いトレードロボットへと成長させます。
第二ステップでは、トレードロボットを使用してデータの収集を行い、学習させます。そうすることでロボット自体が、どの取引所でどのように仮想通貨を取引するのか自分で判断することができるようになるのです。

【記者】:それはつまりディープラーニングのようなものですよね?

【Varin氏】:そうです。ブロックチェーン上で取引所のデータを回収し、学ばせることができます。

Hash berryが解決する未来とは

【記者】:Hashberryプロジェクトで一番重要なことは何でしょうか?ハッシュベリーで提供したいソリューションとは?

【Varin氏】:
トレードは一種のマネーゲームだと考えています。なぜなら取引する人達の動機はお金ですよね。ですから私たちはハッシュベリーを作り、人々はハッシュベリーに投資し、ハッシュベリーを使用します。なぜならお金が欲しいからです。

だだ、本当に私たちが目指しているところは新たなマイクロペイメントの枠組みを作ることです。人々が水や10円単位のものでもブロックチェーン上で支払うことができるようにしたいのです。

例えば、今コンビニに行ってペットボトルの水を購入しようとしてビットコインを使用するのはナンセンスですよね。なぜなら送金手数料が水の購入額よりも高くなってしまいますから。

私たちはもっと現実世界に寄り添った形の開発を行い、コミュニティーが必要としているマイクロペイメントを提供したいと考えています。トレードロボットはその目標を達成するためのサポート材料になります。

【記者】:マイクロペイメントとトレードロボットでは、取り組む対象が大きく違いますね?

【Varin氏】:
トレードロボットのゴールは、オープンソースのSDKキッドを作成することで、それが作成できてしまえば、コミュニティーがそれを活用することで自動的に成長していくはずです。そうなれば、トレードロボットの開発に使う時間を減らし、次のステップとしてハッシュベリーペイに移ることができます。

Hashberryのもう一つの事業であるペイメントソリューション

【記者】:マイクロペイメントはハッシュベリーのプロジェクトの一つですか?

【Varin氏】:
マイクロペイメントもハッシュベリーのプロジェクトの一つです。ホワイトペーパーにも記載されていますが、「ハッシュベリーペイ」という名前です。

記者:なるほど。ただ、マイクロペイメントの市場もトレードロボットの市場も、いずれも多くの競合がいると思いますが、ハッシュベリーはどの部分が優れいているのでしょうか?

【Varin氏】:
ハッシュベリーペイについて言うと、ハッシュベリーペイには日本に非常に強力なマーケティングチームがおり、日本での提携先や協力企業を繋いでくれます。

最初のステップとして、ハッシュベリーのチェーンを構築し、取引を独自チェーンで行えるようにする必要があります。その後、ブロックチェーンを活用したソリューションを提供できるようにする必要がありますね。

【Varin氏】:
トレードロボットに関しては、まず多くのトレードロボットは価格や他の取引所との相違点等、シンプルな部分しか確認しません。しかし私たちはより多くの項目を確認します。

そして、我々はSDKも提供しています。例えばアービトラージは多くのテクニックが存在しますよね。そういったテクニックはSDKを使えばカバーできます。
金融の世界では多くのエンジニアやトレーダーが存在しますが、仮想通貨市場にはあまり進出されていません。なぜなら彼らが使えるツールを搭載したプラットフォームがないからです。ですから私たちはオープンソースのSDKプラットフォームを作成し、既存の金融トレーダーが簡単に仮想通貨市場に参入できるようにしたいのです。

【記者】:現時点ではどの競合もオープンソースのSDKは開発していないのですか?

【Varin氏】:現時点では見たことがないですね。特にトレードロボットでは見たことがないです。

仮想通貨を誰でも使える様にするHashberry Payが目指すものとは

【記者】:ここで一旦マイクロペイメントに話を戻したいのですが、オフチェーンの開発はすでに終了していますか?

【Varin氏】:
今のところ総力を挙げてオンチェーンの開発に取り組んでいます。全ての人はマイクロペイメントをオンチェーンで行うことを望んでいますから。

【記者】:
技術的な話ですが、ライトニングネットワークはオフチェーンソリューションだと言われます。ハッシュベリーペイではビットコインのようにオンチェーンで送金することが可能なのですか?

【Varin氏】:
個人的には、ライトニングネットワークでさえマイクロペイメントに適しているとは思いません。なぜならライトニングネットワークを使用したとしても、100円、50円、10円と行った送金手数料が必要になりますからね。

今ビットコインで送金を行おうとした場合、1,000円~1,500円といった手数料が発生します。もし彼らが送金手数料を100円に下げられたとしてもマイクロペイメントにとってはまだ高額です。ですから、例えば水を買うときは1円以下の送金手数料に抑えなければならないでしょう。

現代世界には銀行のアカウントが作れず、1日に2ドル程度で生活している人が大勢います。そういう人々が仮想通貨を使用して、たった10セントでも手数料を支払わなければならないのであれば大きな問題です。だからこそ、全ての人が使えるという意味では、マイクロペイメントで無料に近い手数料を実現しなければならないのです。

【記者】:マイクロペイメントを実現する上で、ブロックチェーン上で実現するには、おそらくブロックサイズを上げる等のプロトコルの変更が必要だと思いますが、ハッシュベリー独自のブロックチェーンを開発するご予定ですか?

【Varin氏】:はい。新しいブロックチェーンを作ることも考えています。

【記者】:最初にオフチェーンでビットコインやイーサリアムのマイクロペイメントを研究し、その後に新たなブロックチェーンを構築するということですね?

【Varin氏】:そうです。例えばハッシュベリートークンはERC20に準拠されたものですが、我々の独自ブロックチェーンがローンチされたら、そちらに移行するようにできます。

Hashberryが成し遂げたいゴールとは?

【記者】:ハッシュベリーの最終的なゴールは何でしょう?

【Varin氏】:
そうですね、大枠で言うと、ハッシュベリープロジェクトによってブロックチェーンテクノロジーの質が向上することですが、具体的には金融世界に分散型でありトラストレスなシステムをもたらすことですね。

Hashberry が行う透明化されたICOとは

【記者】:ICOには素晴らしいものもあれば、詐欺的なものもあります。ハッシュベリーは他のICOとどう違うのでしょうか?

【Varin氏】:ハッシュベリーの大きな特徴は、スイスの規制当局を通過しています。

取引ロボットの2次転用とセキュリティー

【記者】:ハッシュベリーのSDKから悪意あるソフトが作られる可能性はありますか?

【Varin氏】:
我々のSDKを悪用することができるかということですね?もちろん、何事も有り得るという意味では、それは有り得ます。
しかし私たちが開発しているSDKには、悪用を防止する様々な手法が取り入れられています。基本的には確実な伝達経路を通ったものでしか運用を認めていません。

Hashberryのプラットフォームを使用するにはHashberryトークンが必要か?

【記者】:このプラットフォームを使用するにはハッシュベリートークンが必要ですか?他の仮想通貨も使えますか?

【Varin氏】:
もちろん、他の仮想通貨での支払いも可能ですが、ハッシュベリートークンを使用すると手数料が50%安くなるという仕様になっています。BinanceのBNBトークンと仕組みは似ていますね。

【記者】:現在のプロジェクトの進捗状況はいかがですか?

【Varin氏】:
現在我々は100以上のトレードロボットを取引所で運用し、毎秒の取引データを蓄積しており、恐らく2018の9月末頃にはデータの収集が完了する見込みです。世界中の取引所で集めたデータを元に2019年の初頭にプラットフォームをオープンできるかと思います。

【記者】:なるほど。日本はFXも盛んですし、運用という行為に興味を持っている人は多数います。ただ、運用をロボットに任せるという部分は、なかなか信用できるロボットを探すのが大変だったり、安全面で心配だったりで、利用者が伸びていません。もしこの2点を克服できるような運用ロボットが開発できれば、日本でも爆発的にユーザーが増加するのではないでしょうか。

【Varin氏】:
そうですね、まさにそれこそが私達のゴールです。私たちはユーザーが使いやすいと思うソフトフェアも開発する必要があると考えています。プログラミングを知らないという人でも使用できるように、プラットフォームにログインするだけで簡単に取引所を選択し、ロボットが自動的に運用を開始する。もちろんロボットが正常に動き、取引のトランザクションを目で追えるのも必須ですね。

以上が、ハッシュベリーのCTOであるVarin氏とのインタビューでした。

情報不足による機会損失を補う

現代の生活環境では、職場や普段の生活でも情報量が多く、その中から最も適切な判断を行うことは困難を極めます。

とりわけ、投資の中でも仮想通貨というジャンルの場合、現物取引、信用取引、アービトラージ、マイニングなどの中から何が一番効率が良いか、そしてその中からどの仮想通貨、取引所を選択すれば良いのかを把握できている人は少ないのではないかと考えます。
つまり、トレード技術よりも、情報不足による機会損失が取引に影響を及ぼしている可能性が高いでしょう。

選択肢が広く、情報精査に大きく時間が取られるからこそ、Hashberryの様な自動で最適解を出す自動取引ロボットは存在意義があるのではないでしょうか。

それと同時に、Hashberryが目指す手数料1円以下のマイクロペイメントが実現すれば、仮想通貨市場にとっても大きな影響を及ぼすことになります。

AIとブロックチェーンという2大潮流を採用したプロジェクトが、今後どの様な形で発展を遂げて行くのか、非常に興味深いです。

Varin氏の公式YouTubeはこちら

Hashberryプロジェクトサイトはこちら

インタビュアー

執筆者

角南淳

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