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体験型ライフスタイルショップ「おおいた温泉座」を全国展開 | 注目ベンチャーインタビュー インタビュー後編

株式会社サラヴィオ化粧品

代表取締役社長 濱田 拓也

  • 7
  • 2016年2月15日

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売上目標は2年後に25億円、2020年に100億円

加世田氏は、「温泉の効能は温泉水や泥の質でなく、それらの中に潜む微生物に起因するのではないか」と仮説を組み立て、関連論文を収集。社内の温泉研究チームは別府の温泉水を片っ端から採取して、200種類以上の微生物を単離した。その中から4種類の新種の藻類を発見し、信州大学との共同研究によって、最も抗炎症作用の高い藻類を特定して「温泉藻類®RG92」と名付ける。92番目に見つけた藻類に「Regeneration Gateway」を付けて「92番目に見つけた再生への道」という意味を込めたのだった。2011年12月のことである。

「温泉藻類®RG92」の糖脂質が関節炎の誘発因子を抑制する。この作用を解明した同社は、日本薬学会や日本皮膚科学会総会、日本リウマチ学会などで発表し、化粧水、保湿オイル、保湿クリーム、美容液などを開発した。一方で、発毛エネルギーを持つミトコンドリアの調節機能を活用した育毛剤も開発し、商品アイテムは約25に達した。

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販路はネット通販に加えて、百貨店や美容室も開拓した。当面の売上目標は2年後に25億円、2020年に100億円を掲げ、その手段として3つの事業を展開している。

「おおいた温泉座」の全国展開、医薬品の原料開発を計画

第一に、同社の商品販売と足湯体験を提供する「おおいた温泉座」の全国展開である。2015年12月に東京・浅草の商業施設「まるごとにっぽん」に直営店「おおいた温泉座」を出店したところ、複数の百貨店や商業施設から出店要請が相次いでいる。

濱田氏は「リラクゼーション、治療、美容、健康の実用化を発信するこの事業では、インバウンド需要を開拓する」と意欲を示す。足湯というアミューズメントと物販の融合した新たなビジネスモデルは非常に大きな反響を生んでおり、今後は店舗を拡大し、全国展開、フランチャイズ展開も視野に入れている。

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第二に、東京オリンピックを視野に入れたアスリート向けの商品開発である。すでに別府競輪に関わる選手たちに、「温泉藻類®RG92」を応用した抗炎症作用のあるマルチアクティブローションを贈呈しているが、さらに商品開発を進める計画だ。

そして第三に、医療分野への進出である。「温泉藻類®RG92」の発明の名称には「炎症性疾患の治療・予防薬」と記載されているが、新薬の原料開発も構想している。

1985年生まれの濱田氏は、2016年2月に31歳になる。まだ31歳である。伸び代の大きい年齢に加え、目力が強く、話のリズムが良く、語気に力がみなぎっている。事業方針に現われているように、思考も重層的だ。これらは、紆余曲折を乗り越えて飛躍する経営者に共通した特性である。

前編はこちら
立ち位置は地方創生型ヘルスケアベンチャー、温泉藻類を化粧品から食品、医薬品へ | 注目ベンチャーインタビューvol.6 株式会社サラヴィオ化粧品 濱田拓也社長 前編

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インタビュアー:KSG ヴァイスプレジデント 後藤 哲侍