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注目ベンチャー

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証券、保険の選択から不動産売買までワンストップソリューションを展開するFPカンパニー / 注目ベンチャーインタビュー インタビュー前編

マネぷらホールディングス株式会社 代表取締役 岡崎 泰旦

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人生を決めた1冊の本

「一生に一度の買い物」といわれる住宅の購入。ほとんどの人は何千万円という住宅ローンを、30年以上もかけて返済していく。その途中では子どもの高校・大学などの進学にともなって、教育資金の負担が重くなる。総務省の「全国消費実態調査」によると、一番上の子どもが大学に進学した世帯は、支出に占める教育費の割合が27.7%にまで膨らむ。それだけに住宅を購入する際には、清水の舞台から飛び降りるような決断が求められる。

そんなときに親身になって、ファイナンシャル・プランニングも含めた相談にのってくれる不動産会社があったら、どんなに心強いことだろう。「ぜひ、相談しながら物件を選びたいと」とは思わないだろうか。実は、そうした夢のようなサービスを提供してくれる不動産仲介のベンチャー企業が横浜にある。それは岡崎泰旦社長がパートナーの若杉光氏と立ち上げたマネぷらグループだ。

「住宅の購入を検討する人のうち、40.6%の人が自己資金の不足からくる不安を、また33.5%の人が将来の生活への不安を訴えています。そうした皆様のライフプランをお聞きしながら、将来にわたる家計のキャッシュフローを検証し、満足のいく物件をご紹介させていただくことで、一生涯のお付き合いにつないでいきたいと考えて起業しました」と岡崎社長はいう。

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マネぷらグループの母体となったのは、2012年4月に創業した不動産仲介会社の「リアルパートナーズ」。そして15年2月に、保険の見直しから資産運用や相続対策のアドバイスまで、総合的なファイナンシャル・プランニングを提供する「マネぷら」を分社化し、同時に両社を束ねる「マネぷらホールディングス(HD)」を立ち上げることで、現在のマネぷらグループが形成された。岡崎社長がマネぷらHDとリアルパートナーズの代表取締役を、そして若杉氏がマネぷらの代表取締役を務めている。

1981年10月に愛媛県で生まれた岡崎社長は現在34歳。自分自身の夢を語り始めると、次第に姿勢が前のめりになっていく。そして、身ぶり手ぶりを交えながら熱く語るその姿を見ていると、聞いているこちらも自然と応援したくなってくる情熱派の若手経営者だ。そんな岡崎社長が不動産の世界に飛び込むきっかとなったのが、1冊の本との出会いだったのだという。

「高校を卒業して地元の運送会社で長距離トラックのドライバーの仕事に就いていたとき、よく東京や大阪に荷物を運んでいました。すると、深夜までオフィスビルの窓に煌々と明かりが灯っているのを見て、『自分と同じ年齢の人間が日本全国や世界を相手に仕事をしている。それなに自分はこのままでいいのか』と思ったとたん、情けなくなって目から涙が溢れてきました。他人にできて、自分にできないわけがないのです。そんなある日、ワンルームマンションの販売で急成長していた20代の若手経営者が書いた本を手にしました。そして、不動産の世界なら自分も身を立てられるのではないかと思い立ち、宅地建物取引主任者の資格試験に挑戦したわけです」

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志を同じくする若杉氏との出会い

岡崎社長は長距離トラックのドライバーの仕事をしながら学校に通い、さらにちょっとした空き時間ができるとテキストを開き、見事1発で宅地建物取引主任者の資格試験に合格する。05年の23歳のときのことで、翌年に念願の上京を果たした。そして、関東圏を拠点とする中堅の不動産仲介会社で勤務。同社はネットを活用した不動産仲介の先駆け的な存在で、ここで岡崎社長は営業の頭角を現し、入社初年度からトップクラスの座をキープした。しかし、それで岡崎社長の心が満たされたかというと、そうではない。「いつか独立して自分で事業をしたい」と考えていたからだ。

そうした起業の夢を思う存分語り合える仲になっていったのが、不動産仲介会社の同僚から「同じように起業したいという友人がいるから」といって紹介された若杉氏であったのだ。

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「初めて会ったのは、私がファイナンシャル・プランナーを志した07年の年初でした。私もお金のスペシャリストとして独立したいと考えていて、岡崎社長とすぐに意気投合しました。その後、大手生命保険会社のFP部門のエグゼクティブ・ファイナンシャル・アドバイザーとしてFPの腕を磨きながら、毎月1回ペースで会っていました」と若杉氏は楽しそうに振り返る。そんな岡崎社長と若杉氏が組んで、大手生保から岡崎代表が勤務していた不動産仲介会社へFPを派遣してお客様相談会を開催していたというから、すでにその時から現在のビジネスモデルの原型が2人の間で組み立てられていたのだろう。

その後、起業のチャンスを迎えるが、08年9月に起きたリーマン・ショックの余波で頓挫し、再度のチャンス到来を待つ。そして、満を持して12年4月に共同出資で設立したのがリアルパートナーズだ。もともとファイナンシャル・プランニング単体の事業は、ある程度の顧客のパイがないと維持が難しい。そこで半年をメドに不動産仲介で収益基盤を築き上げながら顧客を確保して、それから独立ということで、若杉氏は13年1月にFP事業部の統括責任者として合流する。

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