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注目ベンチャー

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不動産スタッフとFPのペアで成約率が2倍にアップ / 注目ベンチャーインタビュー インタビュー後編

マネぷらホールディングス株式会社 代表取締役 岡崎 泰旦

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「急がば回れ」の営業で口コミも増加

現在、マネぷらグループのオフィスは横浜の他に東京・四ツ谷にもある。住宅購入の相談に各オフィスを訪ねてくるお客様を迎えるのは、リアルパートナーズの営業マンとマネぷらのFPのペアだ。そこで希望の物件の内容に加えて、自己資金の金額、家族構成、年収、月々の生活費などをヒアリングし、次回の商談用にお客様が100歳を迎えるまでの家計のキャッシュフロー表を作成する。「ここまで詳細なキャッシュフロー表をお出しする不動産会社は、たぶん他にはないでしょう」と若杉氏は胸を張りながら話す。

そして、住宅ローンの支払いで子どもの教育資金が不足したり、老後の生活に支障がきたすようなら、今後のライフイベント、資産、負債、収支、保険、年金などの現状分析を行い、家計の改善、貯蓄計画、生命保険の見直し、効果的なローンの繰り上げ返済のプランニングを行なう。まさにお金のプロフェッショナルであるFPの手腕の振るいどころである。しかし、それでも希望している物件が家計の懐具合よりも高みの水準というケースだって、時にはあるはず。そうした際にはどうするのか。岡崎社長は次のように答える。

「お客様に合った物件を改めて紹介させていただきます。もし、それでご満足がいかないようでしたら、その時点では諦めていただくのも仕方がないと考えています。いまでも不動産の世界では、『なんとかなりますよ』というのがお客様に対する常套句になっています。手数料稼ぎで、売りっぱなしの営業ならそれでもいいのでしょう。しかし、私たちはお客さまと一生お付き合いをしていきたいのです。ですからマネぷらグループでは、そうした行為を慎むようにしています」

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そして、そうした真摯な姿勢が好結果をもたらす。「FPとのペアで対応した場合の成約率は、営業マン1人で対応した場合の2倍以上になっています。また、口コミによるお客様も増えていて、今年度のグループ売上目標額は4億円です」と岡崎社長はいう。「急がば回れ」とは、まさにこのことをいうのだろう。さらに、住宅購入後もライフプランの見直しを若杉氏のマネぷらに依頼するお客様も着実に増え、起業の目的であった「お客様との一生涯のお付き合い」が現実のものとなりつつあるのだ。

1人ひとりの社員が自らを律するクレド

そうしたマネぷらグループの社風を端的に表しているのが、創業時から岡崎社長がこだわってきたオリジナルの「クレド(信条)」の存在である。いまでは2代目となったそのクレドには、グループ全体の大目標として「資産のトータルプランナーとして世界で活躍できる会社を創る」ことを掲げ、その実現に向けた行動指針として次の5つが定められている。

「私たちはお客様を想い、お客さまに感動を与えられるサービスを提供します」

「私たちは旧態依然の慣習にとらわれず、業界の新しいスタンダードを確立します」

「私たちは志を高く持ち、自己実現のために今本気で行動します」

「私たちはすべての人に礼儀正しく、お互いを尊重し高め合える存在となります」

「私たちは事業拡大を通じ、より多くの人々の利益に貢献します」

30名ほどのマネぷらグループの全社員は、名刺サイズに折り畳まれたクレドを肌身離さずに持ち歩く。そして、現場で何が迷うことがあれば、クレドを読み直して自分が何をなすべきかを考える。だから、ブレることも、大きく間違うこともない。「もちろん私の意見も入っていますが、この2代目のクレドは基本的に全社員の発案で作成したものです」と目を細めながら岡崎社長は話す。自律した社員1人ひとりの顔が、きっと頭のなかに浮かんでいるのだろう。

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15年2月のグループ化にともなって、証券、保険など金融商品仲介の業務はマネぷらへ移行された。より専門性の高いサービスが可能となると同時に、リアルパートナーズとしては次の事業展開への足掛かりにしていく考えだ。一方、FPの最高位の資格であるCFP認定者4名を含めて合計を7名のFPを擁するようになったマネぷらについて若杉氏は、「企業サポートの事業の強化に乗り出していて、そのなかには他の不動産会社でのライフプランニングのサービスも含まれています」という。独立採算制を取りながら、お互いに事業拡大のきっかけとしているわけだ。

マネぷらグループの先頭に立って全社員を鼓舞し続ける岡崎社長と、いつも冷静沈着に物事を判断する若杉氏──。社員にいわせると、岡崎社長が「赤い炎」で、若杉氏は「青い炎」なのだそうだ。その2つの炎が交わることによって、「1+1=2」以上のエネルギーをマネぷらグループのなかに生み出す。その岡崎社長は4年後の20年時点で売上高を30億円以上に持っていき、クレドに掲げた「資産のトータルプランナーとして世界で活躍できる会社を創る」の目標に近づけていきたい考えでいる。若杉氏とのタッグ、そして全社員の結束によって、確実に目標を現実のものにしていくことだろう。

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前編はこちら >> 証券、保険の選択から不動産売買までワンストップソリューションを展開するFPカンパニー

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