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熱中の肖像

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上場企業初の7期連続で営業利益25%超、2020年に営業利益100億円をめざす / 熱中の肖像 インタビュー後編

株式会社ベクトル 代表取締役社長 西江 肇司

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同社の足跡を振り返ると、2000年に成長モデルを確立した。1クライアントから、年間のリテナー契約700万円、300~600万円のPRイベントを年に1~3本、100~400万円のTV―PRを年に1~3本という内訳で、年間1000~2000万円で受託してきた。

このモデルを15年まで継続する過程で、国内で売上高トップのPR会社に台頭したのだが、西江氏は「当社の成長の原動力はベンチャー精神が旺盛でITに強いこと。ITを駆使した戦略的PRの手法を確立したことが業績につながった」と語る。あるいは、他のPR会社がIT対応に遅れていたことも幸いしたのだろうか。この点については「他社についてはコメントしない」と自他の立場を重んじた回答だ。

16年2月通期は売上高96億8500万円(16・4%増)、営業利益16億1800万円(29・0%増)、経常利益15億600万円(26・9%増)と7期連続の増収増益となった。同社の調べによると、直近の決算で営業利益が7期連続で25%以上を継続している上場企業は当社のみという。

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グループ会社、投資先の2社が上場
グループ会社から10社、投資先から100社を上場へ

同社はPR・IR支援事業から派生させて投資事業も展開し、子会社でニュースリリース配信のPRTIMESが16年3月31日に東証マザーズに、投資先のエボラブルアジアが、同じく3月31日に東証マザーズに上場した。現在の投資先は40社ほどで、毎日1~2件の投資案件が持ち込まれるという。投資対象先にはIPOが視野に入った段階が多く、西江氏が直に証券会社との付き合い方などを伝授している。

「証券会社と発行会社の関係には利益相反の側面もあるが、経験がないとわからない。私は当社の上場経験やIR支援事業から適切な方法をわかっているので『その問題なら証券会社ではなく、東京証券取引所に相談しなさい』と教えることもある」。

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グループ会社から10社のIPOを果たし、投資先は100社に拡大する計画である。すでにIPOのスケジュールが見えた投資先も、数社あるようだ。

17年2月期の業績見通しは8期連続の増収増益で、売上高120億円(23・9%増)、営業利益21億1000万円(30・4%)、経常利益20億円(32・8%)、当期純利益11億円(30・8%)を見込んでいる。PR事業を年30%ペースで伸ばし、新規事業とM&Aを強化して、2020年にグループ営業利益100億円をめざす。

前編はこちら
7期連続増収増益で確立したPRモデルは「コミュニケーションテクノロジーファーム」 | 『熱中の肖像』株式会社ベクトル 西江肇司社長 前編

インタビュアー

経済ジャーナリスト

小野 貴史

KSG

ヴァイスプレジデント

関 幸四郎

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