2017年3月第4週のIPO・株式上場まとめ：フルテック株式会社

フルテック株式会社のIPO概要

上場日：3月22日
会社名：フルテック株式会社（コード6546）
事業内容：自動ドア開閉装置の販売・施行・保守等
市場：東京証券取引所市場第2部
主幹事：野村証券
公募価格：600円（時価総額3,120百万円）
資金調達額：360百万円
初値：1,230円（時価総額6,396百万円）
公募価格に対する初値当落率：105%

上位株主
・ウェルマックス　26.00%
・古野重幸（社長）　21.74%
・古野豊　7.74%
・古野元昭　4.52%
・フルテック従業員持株会　4.35%

業績
【2014/3期】　売上高9,513百万円、経常利益433百万円、当期純利益▲52百万円
【2015/3期】　売上高10,098百万円、経常利益786百万円、当期純利益471百万円
【2016/3期】　売上高10,446百万円、経常利益814百万円、当期純利益424百万円
【2017/3期（予想）】　売上高10,142百万円、経常利益648百万円、当期純利益316百万円
※2014/3期は単体決算

事業内容

・同社は自動ドア開閉装置の販売・設計・施行・保守サービス及び、ステンレス建具の製造・建築金物の製作・販売を行っている会社。

・設立は1963年で本社は札幌市となっている。

業績について

・2014/3期時点で売上高100億円一歩手前、2015/3期に売上高100億円を突破した地方の中堅企業。

・2016/3期は自動ドア関連事業が売上高6,870百万円、営業利益1,647百万円、建具関連事業が売上高2,859百万円、営業利益214百万円となっており、売上面及び利益面からも自動ドア関連事業が中心の企業となっている。

・公開申請期である2016/3期までは売上・利益ともに順調に数字を伸ばしたものの、上場翌期の2017/3期は若干減収減益決算の予想となっている。減益予想で上場を行う珍しいケースとなっている。

株主について

・個人株主中心の安定した株主構成となっている。

・VC等の株主参入は無い。

IPOの結果

・主幹事は野村証券。

・公募価格600円。2017/3期予想EPS（1株当たり当期純利益）71.5円であり、公募価格の予想PER8.3倍。

・上場初値は1,230円。公募価格に対する初値騰落率は105%となり、2倍以上の初値が付く銘柄となった。尚、初値1,230円の予想PERは17.2倍。