2017年3月第3週のIPO・株式上場まとめ：株式会社ファイズ

株式会社ファイズのIPO概要

上場日：3月15日
会社名：株式会社ファイズ（コード9325）
事業内容：EC運営企業向けの物流センター運営
市場：東証マザーズ市場
主幹事：大和証券
公募価格：1,250円（時価総額3,050百万円）
資金調達額：375百万円
初値：4,010円（時価総額9,784百万円）
公募価格に対する初値当落率：321%

上位株主
・金森勉（元代表取締役）　76.94%
・榎屋幸生（社長）　6.19%
・Kanamoriアセジメント　5.98%
・ファイズ従業員持株会　3.71%
・田中勝也　1.62%

業績
【2014/3期】　売上高36百万円、経常利益▲25百万円、当期純利益▲17百万円
【2015/3期】　売上高2,191百万円、経常利益27百万円、当期純利益5百万円
【2016/3期】　売上高3,492百万円、経常利益105百万円、当期純利益47百万円
【2017/3期（予想）】　売上高5,125百万円、経常利益291百万円、当期純利益180百万円

事業内容

・同社はEC企業向けの物流センターを運営している企業で、3PL（サードパーティーロジスティクス）事業者である。
※3PLとは荷主が第三者のロジスティクス業者に対して、物流業務全般を一括する事業のこと。

・会社設立は2013年10月であり、会社創設後約3年半でのIPO。インターネット通販市場の拡大の後押しを受け、同社は会社設立後、早いスピードで事業が立ち上がり、IPOに至った。

業績について

・設立第1期となる2014/3期の業績は目立たないものの、公開申請決算期でもある2年後の2016/3期には売上高3,492百万円、経常利益105百万円にまで成長。

・上場翌期の2017/3期は売上高5,125百万円、経常利益291百万円と大幅な増収増益を計画。第3四半期（2016年12月）までに既に売上高3,859百万円、経常利益285百万円の実績となっており、2017/3期計画の達成の可能性は非常に高い状態。

株主について

・個人株主中心の安定的な株主構成となっている。
・VCの株主参入は無い。

IPOの結果

・主幹事は大和証券。

・公募価格1,250円。2017/3期予想EPS（1株当たり当期純利益）83.9円であり、予想PER14.8倍での株価設定。

・上場初値は4,010円。公募価格に対する初値騰落率は321%となり、公募価格に対し3倍以上の初値となった。騰落率321%は2017年のIPOにおいて、1月27日上場のシャノン（421%）に次ぐ、第2位となる。