2017年3月第3週のIPO・株式上場まとめ：株式会社ほぼ日

株式会社ほぼ日のIPO概要

上場日：3月16日
会社名：株式会社ほぼ日（コード3560）
事業内容：インターネットを利用したコンテンツ提供及び手帳販売
市場：ジャスダック市場
主幹事：みずほ証券
公募価格：2,350円（時価総額5,287百万円）
資金調達額：587百万円
初値：5,360円（時価総額 12,060百万円）
公募価格に対する初値当落率：228%

上位株主
・糸井重里（社長）　35.78%
・池田あんだ　23.86%
・山本英俊（取締役）　19.97%
・ほぼ日従業員持株会　13.82%
・笠井宏明　1.08%

業績
【2014/8期】　売上高717百万円、経常利益▲102百万円、当期純利益▲64百万円
【2015/8期】　売上高3,243百万円、経常利益406百万円、当期純利益304百万円
【2016/8期】　売上高3,767百万円、経常利益502百万円、当期純利益305百万円
【2017/8期（予想）】　売上高3,817百万円、経常利益484百万円、当期純利益329百万円

事業内容

・同社は著名コピーライターである糸井重里氏が経営の会社。会社の設立は1979年12月。

・事業内容はインターネットを利用したコンテンツ販売及び手帳販売となっているが、売上の約7割が年末に販売を行う「ほぼ日手帳」という手帳からの売上。よって同社の売上は年末年始に集中する傾向がある。

業績について

・売上35億円前後、経常利益5億円前後で例年推移。尚、2014/8期は決算期変更を行っている。

・上場翌期の2017/8期は増収なるも経常利益は若干マイナス。しかし当期純利益は若干の上昇の計画であり、当期純利益ベースで見れば増収増益となっている。

・全般的に非常に安定的な数字で推移する企業となっている。

株主について

・個人株主中心の安定的な株主構成となっている。

・VCの株主参入は無い。

IPOの結果

・主幹事はみずほ証券。

・公募価格2,350円。2017/8期予想EPS（1株当たり当期純利益）155.4円であり、公募価格の予想PER15.1倍。

・上場初値は5,360円。公募価格に対する初値騰落率は228%となり、公募価格の2倍以上の初値が付いた銘柄となった。

・また非常に人気化し上場日当日は株価が付かず、上場翌日の3月17日に初値が付くこととなった。