ユーグレナインベストメントのリアルテックファンド、iPS細胞の再生医療ベンチャーに出資を実施

ユーグレナインベストメントは、ベンチャーキャピタ ルファンド「リアルテックファンド」の新たな投資先として、iPS 細胞の分化誘導技術を駆使して重症心 不全患者の治療をおこなう iHeart Japan （以下、iHeart Japan 社）への出資を実施したと発表した。

iHeart Japan 社は、京都大学の山下潤教授が開発した iPS 細胞の分化誘導技術によって、心臓の再生医療をおこなうベンチャー企業。

iHeart Japan 社では、iPS 細胞の分化誘導技術を用いて心臓を形成する心筋細胞、血管の外壁になる壁細胞と血管の内壁になる内皮細胞の 3 種類の心血管系細胞を作り出す。そして、その 3 種類の細胞をブレンドすることで血管増殖因子の分泌量が増加した細胞シートを心臓に貼り、心機能の改善を行う治療法の確立を目指して研究開発を進めている。なお、iHeart Japan 社では細胞シートを積層化することにも成功しており、京都大学の動物実験にて細胞シートが長期間にわたって心筋細胞として安定した働きをすることを確認した。この積層化技術は心臓に限らず肝臓など多くの臓器の再生医療にも応用できる技術として期待される。

今回リアルテックファンドは、iHeart Japan 社が第三者割当増資により発行する株式を引き受けることで資金提供を行うとともにリアルテックファンドの一員である株式会社リバネスの代表取締役CEOである丸幸弘が技術顧問に就任し、同社が持つ iPS 細胞の分化誘導技術における再生医療事業の展開を支援していく予定。

iHeart Japan 株式会社への出資について
■ iHeart Japan 株式会社と支援内容について
設立年月：2013 年 4 月 18 日
所在地：京都市左京区聖護院川原町 53 京都大学メディカルイノベーションセンター
代表者：代表取締役 角田健治
資本金：446,755,000 円（資本準備金含まず） H P：http://www.iheartjapan.jp
事業内容：iPS 細胞を使った細胞医薬の研究開発

支援内容：リアルテックファンドの一員である株式会社リバネスの代表取締役 CEO である丸幸弘が 技術顧問として就任し、研究開発や大学等の研究機関との連携を支援
出資時期：2016 年 4 月