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リアルワールド、東大発ベンチャーのフェアリーデバイセズとAI関連産業の教師データの共同創出へ

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リアルワールド【3691】は、コミュニケーションロボットなどの音声認識機能に利用されているシステムを提供しているフェアリーデバイセズと、約950万人のクラウドワーカーの強みを生かし、精度の高いAI(人工知能)の共同開発を開始すると発表した。

■AI(人工知能)の教師データのニーズ

昨今、ロボット制御技術の進歩に呼応する形で、視聴覚を中心にAI(人工知能)の実世界における応用が進んでいる。この中でも、音声認識分野において、従来のAI(人工知能)への教師データ※1は標準的な発音や正確性が求められてきている。
しかし、実世界での応用が進むとともに、方言や言い間違い、録音の際に紛れ込む環境音など、複雑多様な状況に対応できるような教師データが必要となってきた。そのため、人間だからこそ作れる、様々な種類の音声教師データのニーズが高まってきている。

■リアルワールドとフェアリーデバイセズとの音声データの共同販売事業

フェアリーデバイセズは「ディープラーニング」を活用した音声情報処理システムをコミュニケーションロボットなど、様々な機器へ提供している企業。
一方、リアルワールド950 万会員の1 秒を足し合すと、約110 日分の時間を生み出すことができる。この会員リソースとコラボスのコールセンターシステムとの組み合わせにより、人材不足および人件費の高騰が深刻化する中、在宅での営業代行やアンケート回収などのアウトバウンドコール業務の実証実験を行なっていく。
今回の共同開発により、両社は相互の強みを活かし、今後発展の見込めるAI(人工知能)関連産業において、音声処理技術において必要とされる、多様な音声データを提供することが可能となる。このようなデータの提供により、人工知能関連産業の技術的発展に寄与していく方針。

※1教師データとは、AI(人工知能)へ学習させる際に用いるデータのこと