ベクトル、ハワイNo.1のＰＲ会社グループを完全子会社化

総合ＰＲ会社の株式会社ベクトル【6058】は、米国ハワイ州ホノルルに本社を置くPacRim Marketing Group, Inc. （以下「PacRim Marketing Group」）、およびPRTech, LLC（以下「PRTech」）、東京に本社を置く株式会社PacRim Marketing Group（以下「㈱PacRim」）（以下これら３社を総称して「PacRimグループ」）各社の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。

ベクトルは、「アジアNo.1のＰＲグループになる」ことを目標に掲げ、アジア・ASEAN地域を中心に海外事業を積極的に推進し、現在ではアジア・ASEAN地域において7カ国10拠点での事業展開をしている。
一方、PacRimグループは、売上規模は6.4百万ドルになるハワイのNo.1 ＰＲ会社。北米および環太平洋地域を中心とした顧客基盤を有し、急速に成長するアジアの国際旅行市場において、アジア諸国から米国ハワイ州への旅行者誘致のための様々な施策を推進している。

【株式取得の狙い】
ベクトルグループは、今後も見込まれるハワイにおける事業強化を実現するだけではなく、日本や中国、アジアの富裕層である旅行者をターゲットとするPacRimグループの顧客基盤を獲得することになり、これらの顧客に対して日本や中国、ASEAN地域において、戦略ＰＲをはじめとする幅広いコミュニケーションサービスを提供することで、今後グローバル化が進むＰＲ業界おいて、グローバルでのトラベルインバウンド市場への積極的な展開を図ることを目指すこととなる。
さらに、これまでも日本の官公庁を中心として訪日旅行者を誘致するインバウンド施策に関わる案件を獲得してきたが、PacRimグループが有する旅行や観光のマーケティング分野のノウハウを獲得することにより、日本政府が目標として掲げる「2020年、訪日外国人旅行者を4000万人に」の達成にもさらに大きく貢献できると考えている。

本件買収によって、アジア全域をカバーするサービスネットワークを有するベクトルグループは、アジア市場への進出をめざすPacRimグループの顧客をサポートし、新たに北米や環太平洋地域の顧客基盤を獲得することとなる。更に、アジア市場への進出を目指すPacRimグループの顧客をサポートすることで、今後もベクトルグループの事業拡大、企業価値向上を目指していく。

なお、本件買収は、2017年初頭に完了する見込み。