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トリリウム、シリーズA資金調達を完了、自律走行車からサイバー脅威を一掃

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 Trillium(トリリウム)株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:ディビッド マイケル ユーゼ)は、シリーズAの資金調達をリード・インベスターのグローバル・ブレイン株式会社みずほキャピタル株式会社そしてDBJキャピタル株式会社の3社により完了した事を発表した。

Trillium株式会社 代表取締役のディビッド ユーゼは、次のように述べている。
「ハイテクに精通し、アジアおいてトップクラスの投資会社から支援をいただけたことを大変誇りに思います。深刻なハッキング事件が一つ起これば、自動運転技術開発の進捗を即座に止めることにつながります。このため自動車業界全体におけるサイバーセキュリティ分野の技術発展は世界的に急を要する事態です。今回出資いただいた3社がTrilliumに期待していることはサイバーセキュリティ技術の開発と発展を早急に進め、ハッキングに対する世界的な脅威を最小限に抑えることです。私たちはその期待に十分に沿うための準備があります。」

Trilliumのソフトウェアソリューションは堅牢で包括的かつ費用対効果に優れています。任意のアーキテクチャまたはOS(オペレーティングシステム)と互換性があるソフトウェアベースのアプローチにより、車内の3つの主要なサイバーリスクの考えられるエリアをすべて安全に保護することを可能にしました。また、まだ大部分が開発段階ではありますが、このソリューションは競合企業の製品と比較しても、わずか10分の1以下のコストで実装することが可能です。

一方で、Trilliumの多重層ソリューションはかなり開発が進んでいる段階にあります。日本のスーパーGTレーシングの老舗チームと大手自動車半導体メーカーとのパートナーシップにより、実車実装実験テストフェーズに移行しました。現在Trilliumは幅広い自動車メーカーおよびTier1サプライヤーとの協議を進めており、彼らと共に実車に実装する準備を整えています。今回の資金調達により、下記に示した多角的な分野において迅速かつ慎重な開発を進めていきます。」

– 自動車向けIoTサイバーセキュリティプラットフォーム(「SecureCAR」および「SecureIoT」)の早急な開発推進と展開
– 現行モデルのコネクテッド・カーに対するサイバーセキュリティソリューションの車載実装とテストの拡張
– シリコンバレー事業の拡大
– 米国ミシガンにおける侵入テストおよびエンジニアリング拠点の確立

さらに、「Trilliumのソリューションには、3つの頑強でユニークな特徴があります。一つは、競合企業が単一のファイアウォールを提供していることに対し、Trilliumは多重層なセキュリティソリューションを提供できる点です。二つめは自動車メーカーまたは保険会社が自動車の所有者に販売するリアルタイム更新プラットフォームを通じて、セキュリティ・アズ・ア・サービス(SaaS)を提供し、車載のセキュリティーレベルを常にアップデートする点です。こちらのソリューションは2018年初頭にはβ版をリリース、2020年には商用化を計画しています。三つめは、Trilliumの特徴であるソフトウェア中心のアプローチは、コストを抑えるというメリットにとどまらず自動車メーカーがSaaSモデルに移行することにより固定費から収益を生み出すことを可能にする点です。」