2017年9月第週のIPO・株式上場まとめ：株式会社エスユーエスのIPO概要

株式会社エスユーエスのIPO概要

上場日：2017年9月13日
会社名：株式会社エスユーエス（コード6554）
事業内容：IT分野・機械分野他の技術者派遣等
市場：東証マザーズ市場
主幹事：野村証券
公募価格：2,300円（時価総額4,814百万円）
資金調達額：742百万円
初値：4,970円（公募価格に対する騰落率116%）
初値時価総額：10,402百万円

上位株主
・齋藤公男（社長）　57.96%
・セファテクノロジー　5.47%
・ジャフコV2共有投資事業有限責任組合　5.02%
・エスユーエス　2.98%
・大槻哲也　1.64%

業績推移
【2014/9期】　売上高3,390百万円、経常利益182百万円、当期純利益53百万円
【2015/9期】　売上高4,500百万円、経常利益114百万円、当期純利益3百万円
【2016/9期】　売上高5,498百万円、経常利益360百万円、当期純利益250百万円
【2017/9期（予想）】　売上高6,002百万円、経常利益422百万円、当期純利益294百万円
※15/9期より連結決算

事業内容詳細

・同社はIT・機械分野他への技術者派遣を行っている。システムコンサルティングやアプリ開発も手掛けているが、売上の約9割が技術者派遣事業から構成されている。

・技術者派遣の内、71%がアプリケーション開発等のIT分野、15%が機械設計・金型設計等の機械分野、12%が回路設計やLSI設計等の電気・電子分野となっている。

・京都を本社としながら、京都本社を始め、東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・岡山の7拠点を保有し全国各地への技術者派遣を行っている。

業績について

・国内の人手不足を背景に順調に業績は拡大。15/9期時点で売上高45億円を達成していたものの、経常利益は約1億円であったが、その後の売上拡大とともに、利益額も拡大している。

・17/9期計画は売上高60億円、経常利益4.2億円。既に第3四半期で売上高44億円、経常利益3.1億円を達成しており、会社側は当期計画の達成に自信を有している。

株主について

・齋藤社長の株主シェアが57.96%と50%を超えており、安定的な株主比率となっている。

・VC最大手のジャフコが第3位株主他の計3名義のファンドで合計シェア5.72%株主として参入している。ジャフコ以外のVC及び金融機関株主は存在していない。

・尚、第4位株主は自己株式となっている。

IPOの結果

・主幹事は野村証券。

・公募価格2,300円で、2017年9月期予想EPS（1株当たり当期純利益）164.9円であり、予想PER13.9倍。

・上場初値は4,970円。予想PERは30.1倍。公募価格に対する初値騰落率116%となり、公募価格に対し2倍以上の初値を付けることとなった。