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クックパッド、青山学院女子短期大学と共同研究~「ローストビーフ」が正月料理の新定番に

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クックパッド株式会社は、青山学院女子短期大学の宇都宮由佳准教授との共同研究により、20億件を超えるクックパッドのレシピ検索データと既存研究・文献を用いて分析した結果、ローストビーフなどの牛豚を使った特定のメニューが正月の新定番料理となりつつあることが明らかになったと発表した。

この研究成果が、2016年11月10日(木)に一般社団法人日本家政学会食文化研究部会の会誌「食文化研究第12号」に掲載された。

【研究の背景と目的】
正月に肉料理が食べられていることは多くの既存研究からも知られているが、歴史的経緯や、実際にどのような肉料理が定着しているかについては明らかになっていなかった。また、江戸時代には一般に普及していなかった肉料理が現代の正月に定着するようになったことは文化的に興味深いことなどから、本研究を実施するに至った。

■正月時期に急上昇するキーワード「ローストビーフ」
クックパッドで正月時期に検索頻度が急上昇するキーワードを調べたところ、軒並み伝統的な正月料理が並ぶ中「すきやき」が9位「ローストビーフ」が14位にランクインしており、もはや正月料理の定番とも言うべき位置づけとなっている。また、婦人系雑誌で正月料理として紹介されている肉料理の歴史をさかのぼると、「ローストビーフ」は戦前の1914年(料理の友 1月号)から紹介されているが、この頃の多くは伝統料理の対抗馬のような形で紹介されているものだった。戦後から徐々にそのような傾向は薄れ、1990年頃からは、雑誌によっては「ローストビーフ」がおせち料理の定番として扱われるなど、その位置づけが少しずつ変化しながら定着してきたことが分かるという。