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GoogleLunarXPRIZEレースの最終フェーズに進む5チームを発表日本初民間月面開発チーム「HAKUTO」もレース最終段階へ

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米XPRIZE財団とGoogleは、世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加する16チームにダイバーシティ賞100万ドルを分配することと、そして打ち上げ契約が承認されレースの最終フェーズに進む5チームを発表した。

Google Lunar XPRIZEでは、チームが2017年以降もレースに参加し続けるためには、レースを運営するXPRIZE財団から2016年12月31日までに打ち上げ契約を承認されることが規定されている。レースの最終フェーズに進むチームは、以下5チーム。

※打ち上げ契約承認の発表順
・SpaceIL/スペースアイエル(イスラエル) 発表日:2015年10月9日
イスラエル初の月面着陸に取り組んでいる非営利団体のチーム。月まで航行し、月面をホッピングして移動する月着陸船(ランダー)を開発し、スペースXのファルコン9ロケットで打ち上げ予定。ゴールは教育の分野に大きな影響を与えることと、イスラエルを担う次世代のために科学・工学・数学など様々な分野で“アポロエフェクト”を引き起こすこと。

・Moon Express/ムーンエクスプレス(アメリカ) 発表日:2015年12月8日
ランダーを開発し、米Rocket Lab社と2020年までに3つの打ち上げ契約を締結しているチーム。人類の発展のために月の膨大な資源を開拓し、宇宙商用活動の新たな場を提供することを目標としている。

・Synergy Moon/シナジームーン(インターナショナル) 発表日:2016年8月30日
チームメンバーであるInterorbital Systems社が提供するNEPTUNE8ロケットを利用して、2017年後半にランダーとローバーを月に送り込む計画を発表している。チームは15カ国以上から参加するメンバーで構成され、宇宙旅行、個人の衛星打ち上げ、そして太陽系探査などのコストを下げ、より身近な存在にすることをミッションにしている。

・TeamIndus/チームインダス(インド) 発表日:2016年12月4日発表
インドを拠点にするチームで、民間資本でランダーとローバーの開発を進めている。2017年12月末にインド宇宙研究機関(ISRO)のPSLVロケットでインド・シュリーハリコータのサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げ予定。

HAKUTO(日本) 発表日:2016年12月20日
株式会社ispaceが運営する日本のチームで、ベンチャー、大学、そしてプロボノと、様々なバックグラウンドをもった人材が集まり、それぞれの特技を生かし合って月面探査ロボット(ローバー)を開発し、Google Lunar XPRIZEに挑戦するプロジェクト「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」で世界初の民間月面探査を目指している。2016年12月にチームインダスとの相乗り契約を締結している。

また、XPRIZE財団は、レースの最終フェーズに進む5チームの多様なミッション計画を考慮し、当初ミッション完了期限としていた2017年12月31日を、打ち上げ期限に変更したことも発表した。

株式会社ispace(東京オフィス:東京都港区麻布台)が運営する月面探査チーム「HAKUTO」は、引き続き、日本初の民間月面探査という目標の実現を目指して活動を続けていくとしている。

【HAKUTO代表 袴田 武史のコメント】
日本のチームとして、草の根の活動からはじめて7年間、多くの企業や個人の方から支援をいただきながら、ミッション達成を目指して、活動を続けてきました。当初34チームがレースに参加し、2015年の中間賞時点では18チーム、2016年までには16チームと数が減り、ついに最後の5チームに絞られました。2017年、HAKUTOはいよいよ活動の集大成を迎えようとしています。チームインダスへの相乗り先変更によって、彼らのプランにあわせたローバーの設計変更や急ピッチな開発に加えて、追加の打ち上げ資金も必要となります。資金調達については、近くクラウドファンディングなどを行うことも計画しています。あと1年、全力でレースの優勝を目指しますので、引き続き応援よろしくお願いします。