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FRONTEOとISID、人工知能KIBITを活用し、北陸銀行の文書データを分析する実証実験を開始

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株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、旧UBIC)と株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:釜井 節生、以下ISID)は、株式会社北陸銀行(頭取:庵 栄伸)と共同で、FRONTEOが独自に開発した人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を用いて、銀行業務における文書データの利用高度化に向けた実証実験を開始したことを発表した。

 

 

今回の実証実験では、北陸銀行の行員が顧客と接した際の大量の交渉記録の中から、KIBITによる解析を通じて見つけ出したいデータを短時間で分類し、的確に抽出することで、良好な提案事例であるか、金融商品販売時に適切な説明がなされていたか等の判別を行う。これにより、顧客をきめ細かくフォローできる体制を確立し、北陸銀行の「お客さま本位」の営業体制の実現を目指す。実施期間は約2カ月を予定しており、解析結果の妥当性や実際の業務への適合性を検証する。

本実証実験においてFRONTEOは、KIBITの開発元として、データ抽出を効果的に行うためのチューニングや、人工知能に読み込ませるデータ作成のサポート、KIBITの操作のレクチャーなど技術支援全般を担当する。またISIDは、北陸銀行をはじめ数多くの地域金融機関に顧客とのコミュニケーション形成を支援するソリューションを提供してきた知見を生かし、教師データ※の作成支援や解析結果の評価支援等、実業務への適用を見据えたサポートを行う。

人工知能「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEOが独自開発した日本発の人工知能エンジンで、人間の心の「機微」(KIBI)と、情報量の単位である「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を理解する人工知能」を意味している。テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断や情報の選び方を再現することができる。

※教師データ:今回の実験では、過去の交渉記録からテーマに沿った「見つけ出したい」文書を選び、学習させる。KIBITは、数件から数十件の少量のデータで解析の実施が可能。