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オリックス、中国の大手フィンテック企業「上海点栄金融信息服務有限責任公司」に出資

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オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上亮)は、中国の大手フィンテック企業「上海点栄金融信息服務有限責任公司(以下「点融:ディエンロン」)」(本社:中国・上海市)に出資した事を発表した。
香港現地法人であるORIX Asia Capital Limitedを通じて、点融の持ち株会社が新たに発行する議決権付優先株式を60百万米国ドル(約67億円)で引き受ける。

点融は、中国で資金の貸し手と借り手を結びつけ融資を仲介する金融サービスである「P2P金融」事業を手掛ける大手フィンテック企業。米国最大のP2P金融企業であるLendingClubの創業者の一人であり、技術部門の最高責任者を務めていたソウル・ヒタイト氏が2012年に中国で設立した。人工知能やブロックチェーン技術を用いたP2P金融のサービスプラットフォームである「点融網(Dianrong.com)」を運営し、これまでに組成した累計ローン額は470億人民元(約8,100億円)に上る。借り手はオンラインに加え、点融が展開する店舗でもローンの申し込みが可能で、個人や中小企業の資金ニーズと、オンライン上で募った個人投資家の投資ニーズを繋げている。

中国では、これまでの商業銀行などの金融サービス提供力を上回る中小企業や個人の旺盛な資金需要を取り込む形で、P2P金融市場が急拡大している。

点融は、中国のP2P金融企業の中でも先進的な技術開発力により高い評価を受けており、これまでにシンガポールの政府系ファンドであるGICなどから出資を受けており、またオリックスと同日付で中国の国有複合企業最大手である中国中信集団(CITIC)グループからの出資も受け入れた。

※P2P金融:スマートフォンのアプリなどを通じて資金の貸し手と借り手をマッチングする仲介サービスなど、「個人と個人」や「個人と企業」の間を繋げるインターネット金融サービスのこと。