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京都大学の研究成果を活用するティエムファクトリ、総額1億5千万円の資金調達実施

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京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都 iCAP」)(本社:京都市左京区、 代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都 2016 投資事業有限 責任組合(以下「KYOTO-iCAP1 号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるティエムファクトリ株式会社(以下、ティエムファクトリ)(本社:東京 都港区、代表取締役:山地正洋)に対する投資を実行したと発表した。

ティエムファクトリは、透明な断熱材であるエアロゲルに関する研究開発を主力事業とするベンチャー企業。

このエアロゲルは、京都大学大学院理学研究科の中西和樹准教授らとの共同研究により発明された新規素材で、住宅、工場、電気製品、自動車、航空機など 幅広い分野での応用が期待されている。 透明部分からの熱損失は省エネルギー社会を実現する上で大きな課題となっているが、 透明性と高断熱性を同時に実現できる素材は、いまだに一般社会には普及していない。透明断熱材の一種であるエアロゲルに関しては、国内外で複数の企業やグループが研究開発に取り組んでいるが、生産効率や製造コストが実用化レベルにまで達していないのが現状。 そうした中、ティエムファクトリは独自の製造工程を確立したことで、世界で初めてエアロゲルを普及可能なコストで製造することに成功。ティエムファクトリ製のエアロゲルは、断熱サッシ、断熱壁、断熱塗料、自動車や航空機の断熱窓など数多くの製品への展開が可能。

京都 iCAP では、京都大学の研究成果から生まれたこの新素材が、省エネルギー社会の実現に寄与する可能性に期待し、シリーズ A 投資として NEC キャピタルソリューション株式会社、合同会社テックアクセルベンチャーズと共に、総額 1 億 5,000 万円の第三者割当増資に応じ、5,000 万円の投資を実行した。