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iPS細胞研究のリプロセル、がん化リスクあるiPS細胞取り除く手法開発

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iPS細胞の研究試薬を手掛ける(株)リプロセル(ジャスダック上場 本社:横浜市、代表取締役:横山周史)はSBIファーマ(株)(本社:港区、代表取締役社長:北尾吉孝)と共同で、腫瘍の原因となるiPS細胞を取り除く手法を開発した。iPS細胞は心臓や網膜などさまざまな臓器の細胞に分化できるが、未分化の細胞を移植すると腫瘍になってしまう問題があった。今後、技術の改良を進め事業化をめざす。

(株)リプロセルとSBIファーマ(株)は、しょうゆや焼酎などに含まれる5―アミノレブリン酸(ALA)を未分化のiPS細胞が取り込む性質を持つことを発見した。ALAを取り込んだiPS細胞に特定の波長の光を当てると細胞が死滅するため、未分化のiPS細胞を安全に取り除くことができる。

今後、ALAの量や光を当てる時間などの研究を進め、より質の高いiPS細胞由来の細胞を販売する。未分化のiPS細胞を除去する方法自体で特許を取得し、使用料収入の確保をめざす。