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イーサリアム/Ethereum(ETH) |仮想通貨銘柄

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公式サイト
https://www.ethereum.org
Twitter
https://twitter.com/ethereum
主要取引所

特徴と概要

Ethereum(イーサリアム)について、その特徴をBitcoinと比較しながら解説した。Bitcoinと異なり仮想通貨としてだけではなく、分散型アプリケーション開発のためのプラットフォームとしても位置付けられるEthereumは、世界中の大手企業からも注目を集める存在である。

既にBitcoinに次ぐ世界第二位の取引量を誇る仮想通貨のEthereumは、Bitcoin以上の可能性を秘めているプロジェクトとも考えることができる。

Ethereumとは

Ethereumはチューニング完全なプログラミング言語の完成品を、ブロックチェーンに埋め込み提供することを目的としている。そしてP2Pシステム上で、決済、金融、契約などの進んだ機能を、高度に一般化されたプログラミング言語を通して提供できる。

またEthereumはBitcoinと異なり、そのシステムを構成するのはBitcoinのブロックチェーンではなく、スマートコントラクト(詳細後述)を採用しており、単に仮想通貨としてのみの利用を想定していない点に特徴がある。

Ethereumは単なる仮想通貨としての役割だけではない、という視点はEthereumを理解する上で必要不可欠である。

BitcoinとEthereumの違い

BitcoinとEthereumの違いについて、その違いを簡単にまとめると下記となる。

Bitcoin Ehereum
通貨単位 BTC ETH(Ether)
プロトコル ブロックチェーン スマートコントラクト
用途 仮想通貨 仮想通貨、契約、アプリケーション開発等
合意形成(トランザクション)速度 約10分 約15秒
発行上限 2100万枚 無限
合意形成 PoW(※) PoWだが、今後PoS(※)となる計画
※PoW→プルーフ・オブ・ワーク。分散している各コンピューターに作業を行わせて、条件を満たす数値を導き出したものが生成するブロックを正しいとする仕組み、条件を満たす数値を導き出したコンピューターに対して報酬としてコインを与える(マイニング)。
※PoS→プルーフ・オブ・ステーク。PoWの代替として、コインを保有する割合に応じてブロック承認の割合を決定する仕組み。コイン所有者は実質的には金利を受け取る形となる。

BitcoinとEthereumの最大の違いは、Bitcoinは純粋に仮想通貨として誕生し利用されるのに対し、Ethereumは単なる仮想通貨ではない、という点である。

Ethereumは仮想通貨としての性質も有しているが、スマートコントラクトを実装することで、誰でも自由に分散型アプリケーション開発が可能なプラットフォームとして誕生している。

本特徴からEthereumは仮想通貨として決済機能を機能するのみならず、アプリケーション開発プラットフォームとしても機能している。またBitcoinでは不可能な、決済情報に契約情報を紐付けることも可能である。

またアプリケーション開発プラットフォームとしての性格を有することで、Ethereumは他の仮想通貨の開発基盤ともなっており、多くのアルトコインがEthereumベースに開発されている。

スマートコントラクトとは

スマートコントラクト(Smart Contract)は、日本語訳ではSmart=賢い+Contract=契約となるが、考え方としては契約の自動化とすると理解が早い。

スマートコントラクトにより、契約条件、利用内容、将来発生するプロセスなどを、ブP2Pシステム上に記録することが可能となる。これにより、プログラムに従い自動的に契約の履行が可能になる。スマートコントラクトは契約条件の確認や失効といった一連の契約プロセスを、インターネット上で自動的に行う仕組みである。

スマートコントラクトのメリット

スマートコントラクトには、①契約や取引に際し相手の信用力を気にせずともよくなる、②契約の改ざんができない、というメリットが存在する。

スマートコントラクトはブロックチェーン技術により、契約の実行履歴が全て公開・記録される。よって透明性が高くなり、契約相手の信用リスクを別途調査する必要なく、過去の取引履歴を参照することで、信用できる相手かどうか判別可能である。よって取引相手方の信用力を気にせずとも契約や取引が可能となる。

また一度結んだ契約は、ブロックチェーン上に書き込まれるため改ざんは不可能であり、過去の取引情報は信頼性の高いものとなる。

スマートコントラクトのデメリット

契約の自動化、取引の相手方の信用コストを気にせずともよくなる等のメリットがあるスマートコントラクトであるが、改ざんできないという部分はメリットである一方、デメリットも有している。

一度契約を締結した後は、スマートコントラクト上ではどのような事情があっても、変更は難しく、その点では融通は殆ど効かない。よってスマートコントラクト上での契約や取引を行う際は、内容に誤りがないか何重にもチェックした上で行う必要がある。

Ethereumのアップデート

Ethereumはセキュリティやシステムの安定性向上のためアップデートを行っており、今後もアップデートが予定されている。過去及び今後のアップデート状況は下記である。

① フロンティア(Frontier:2015年7月~)
初期バージョンの安定化を行うための技術者向けのアップデート。

② ホームステッド(Homestead:2016年3月~)
より安全にプラットフォームを利用して取引が可能となるためのアップデート、一般ユーザーも対象。ただし本アップデートの際にシステムの脆弱性を突かれハッキング事件(The DAO事件、詳細後述)が発生した。

③ メトロポリス(Metoropolis:2017年10月~)
PoWからPoSへの移行のための準備アップデート。利用可能者の幅を広めつつ、セキュリティ強化、トランザクションが行われる際の匿名性の強化なども行われる。

ビサンチウム(Byzantium)とコンスタンティノープル(Constantinoplis)の2段階でメトロポリスは完了となる。

④ セレニティ(Serenity:今後の予定)
PoWからPoSへの移行が完了する。

上記の4段階のアップデートを経て、Ethereumは順次完成度の高いシステムとなり、運用される。

The DAO事件について

EthereumをベーストとしたThe DAOプロジェクトが、ICOにて約150億円を調達。しかしながら2016年6月にシステムの脆弱性を攻撃されハッキングされた、The DAOの資金の約3分の1が流出する事件が発生した。

本件を解決するためにEthereumの開発チームは、元のブロックから新しい別のブロックを強制的に枝分かれさせ、ブロックチェーンの仕様変更を行う“ハードフォーク”を決定した。

ハードフォークが完了した2016年7月には、被害のあったアカウントをハッキング前の状態に戻すことに成功した。しかしながら従来のブロックチェーンもEthereum Classicとして併存することになり、現在に至っている。

EEAによるビジネス界との提携

Ethereumのビジネス利用のアプリケーション開発促進のため、EEA(Enterprise Ethereum Alliance)プロジェクトが存在する。

EEAにはマイクロソフト、インテル、NTT DATA、KDDI、JPモルガンチェース、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャルグループ等、世界中の大手を始めとする企業が参加している。

EEAの活動からEthereumのビジネス界との提携が開始されており、今後Ethereum活用の成功事例が生まれることが期待されている。

EEAには世界中の大手企業も参加しており、Ethereumに対するビジネス界の期待感を伺うことができる。

Ethereumに対する考察

Ethereumは主要な仮想通貨取引所で取引可能な仮想通貨としては、既にBitcoinに次ぐ流通量を誇る仮想通貨である。アルトコインの中では最も取引がなされている状態である。

Bitcoinは純粋に仮想通貨として存在している一方、Ethereumは分散型アプリケーション開発が可能なプラットフォームとしても存在している。仮想通貨Ethereumとしての取引のみならず、他の仮想通貨プラットフォームやアプリケーションプラットフォームとしての役割も担う、ユニークな存在である。

EthereumはEEAに世界中の企業が参加し、アプリケーション開発への着手がなされていることからも、非常に期待度が高いプロジェクトである。今後スマートコントラクト技術を利用のアプリケーション開発及び普及が、大いに期待される。

また仮想通貨への期待感は高いものの、足元ではBitcoinはマイニングによる消費電力量増大の問題点が指摘されるようになった。Ethereumも現状ではBitcoinと同様にPoW方式を採用しているものの、PoSへの移行を予定しており、今後は電力消費量もBitcoinに比べ圧倒的に少なくなる。またトランザクション速度もBitcoinに比べ遥かに速いため、今後ビジネス領域での利用普及が期待される。

まとめ

EthereumはBitcoinに次ぐ存在感を発揮している仮想通貨である。決済機能に特化のBitcoinに比べ大きな可能性を有しているEthereumであるが、The DAO事件が発生する等、利用拡大に向けては改良も含め、まだ発展途上の段階である。

しかしながらEthereumは、EEAには世界中の大手企業が参加しており、注目されている仮想通貨プロジェクトであることは間違いない。どのような形でアプリケーション開発がなされ普及が進むのか、Ethereumに関するニュースなどから目を離すことのできない状況が続く事になりそうだ。

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