• icon-facebook
  • icon-twitter
  • icon-feedly

【イベントレポート】STOはナスダックを凌ぐ次の金融マーケット!? 日米の技術と規制とユースケースの最前線

  • 0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 0
  • feedy

近年話題を集めているセキュリティートークンオファリング(STO)。技術的、法的にまだ課題が多いところもあるが、その将来性が注目を集めている。今回のイベントではアメリカのSTOプラットフォーム「Prometheum」のCEO Aaron氏、ブロックチェーン分野のエキスパートである森・濱田松本法律事務所のパートナー 増島氏、アート作品の登録とトークン化を目指す「レジストアート」のCEO 中川氏がそれぞれの視点でSTOについて講演を行った。

Prometheum CEO Aaron氏

CEOのAaron氏は、仮想通貨に冬が来た理由は法律面の不足、投資家保護の不足だと指摘。
その結果、ICOで詐欺などが多く行われた。しかし、法律面、投資家保護を従来の金商法の規制に従うことで、それらの課題を解決するSTOは、仮想通貨市場に春をもたらすだろうと述べた。

既存の仮想通貨市場の課題として、以下の4点を指摘。
1:規制された市場がない
2:規制されたトークンがない
3:投資家保護がない
4:インフラストラクチャがない

SECがICOコインは証券であると定義した今、従来の法律に則り、既存の課題を解決する必要ある。現時点でトークン発行から流通まで一気貫通して対応できるプロジェクトは存在していない。そこで登場するのがPrometheumである。

同社は米国SECの認可を得ており、規制Aに則ったトークン発行から、取引まで全てのフェーズに対応可能。
SEC認可の取引所、SECの規制遵守したトークン設計、流動性の確保、ブロックチェーンによる取引の自動化と透明化を行う。

公式HPはこちら

森・濱田松本法律事務所のパートナー 増島氏

セキュリティトークンは「電子記録移転権利」と呼ばれる。ポイントは2点である。
1、定義:ブロックチェーンで管理される二項有価証券に該当する権利
2、金商法上の分類:電子記録移転権利に該当するものは、一項有価証券(株券等と同じカテゴリ)として取り扱われる。

公募に該当せずにセキュリティトークンを発行する方法は、販売を行う事業者が第一種金融商品取引業者であることが前提で、以下の3点が必要になる。
1,第一種金融商品取引業者が少人数(49人)に勧誘
2,第一種少額電子募集取扱業者によるエクイティクラウドファンディング(1人50万円、総額1億円が上限)
3,第一種金融商品取引業者による株主コミュニティ制度に相当する仕組みの創設

セキュリティトークンのセカンダリーマーケットの規制について、改正金商法では言及が行われていない。しかし、法令レベルでは一項有価証券と区別することはないはずだという。

公式HPはこちら

レジストアート CEO 中川氏

レジストアートは、アートの所有権登録や登記サービスをブロックチェーン上で提供する企業だ。

レジストアートに登録された情報は、誰もが自由に記録、参照利用することができる信頼性の高い情報となる。また、ブロックチェーンによりアーティストと購入者が直接つながることができるという。

また、中川死によると、アートとSTOは実は相性がいい、

その利点として3点が挙げられる。
1:アートのスケーラビリティを高める
取引、パートナー探しのコストをブロックチェーンを活用することで下げられる
2:トークンで取引の効率化
ユーティリティトークンとセキュリティトークンを併用することで価値のロングテールを高める
3:事業のサステナビリティを高める
例えば現代アートとして写真が認められない時期があったが、今や認められている。例えば、漫画だ。ジャパンカルチャーとして今後価値が認められていけば、世界的に現代アートになっていくかもしれない。

公式HPはこちら

まとめ

最後に講演者のトークディスカッションが行われ、ICO、STOの今後についてが語られた。PrometheumのAaron氏は、次のように述べた。

ICOは終わっています。日本の規制のもとでは可能かもしれないが、アメリカではすでにSECのがICOのトークンを証券と定義した。そのため名前がICOでも証券として既存の法律に則る必要がある。その時点でICOはすでにSTOと何ら変わりはない。つまり、ICOはすでに終わっていて、これからはSTOの時代になるということだ。

今回のイベントではSTOの各分野における専門家の意見を直接聞くことができ、非常に有意義なイベントになった。ICOから、STOへと時代が変遷するなかで、今後どのようなプロジェクトが生まれてくるのか、今後の動向に注目したい。

イベント概要

「STOはナスダックを凌ぐ次の金融マーケット!? 日米の技術と規制とユースケースの最前線」
日時:3月25日(月)18:30 ~ 22:00 (受付開始 18:30)
会場:LIFULL 8階(住所:東京都千代田区麹町1丁目4−4 8階)
公式HP:https://peatix.com/event/616291?lang=ja

STOについて詳しく知りたい方はこちら

記事執筆
塚田愼一

免責事項

当サイトに掲載されている情報は、プロジェクトの概要をご理解いただくことを目的として、細心の注意を払って掲載しておりますが、その正確性、完全性、有用性、安全性等について、一切保証するものではありません。

当サイトに掲載されている情報のうち、法令について記載したものがありますが、当サイトは、利用者に対し、法的助言を提供するものではなく、また、弁護士資格を有する者が執筆・監修したものではありません。その正確性、完全性、有用性、安全性等について、一切保証するものではなく、法的事項については、弁護士資格を有する方に御相談ください。

当サイトに掲載されている情報は、いかなる情報も投資活動の勧誘や特定のプロジェクトへの投資の推奨等を目的としたものではありません。

投資等に関する最終ご判断は、読者様ご自身の責任において行われるようお願いいたします。

なお、本情報を参考・利用して行った投資等の一切の取引の結果につきましては、当社では一切責任を負いません。

当サイトに掲載されている情報のうち、過去または現在の事実以外のものについては、執筆時点で入手可能な情報に基づいた当社の判断による将来の見通しであり、様々なリスクや不確定要素を含んでおります。

つきましては、実際に公表される業績等はこれら様々な要因によって変動する可能性があることをご承知おきください。