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LayerX、MUFGとブロックチェーンを活用した次世代金融取引サービス提供に向け協業

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ブロックチェーン・テクノロジー関連事業を展開する株式会社LayerX(代表取締役CEO 福島良典、以下LayerX)は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(代表執行役社長 三毛(みけ)兼承(かねつぐ)、以下MUFG)の連結子会社である三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長 池谷(いけがや) 幹男(みきお))、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社(取締役社長 荒木(あらき) 三郎(さぶろう))、株式会社三菱UFJ銀行(取締役頭取執行役員 三毛(みけ) 兼承(かねつぐ))と共同で、ブロックチェーン技術を活用した次世代金融取引サービスに関する実証実験(以下 本実証実験)を実施し、結果を踏まえたさらなるサービス提供に向けた協業を実施することを発表した。

本実証実験では、証券決済・資金決済の一元的な自動執行を可能にしつつ、投資家の権利保全も併せて実現する基盤の提供(以下、本サービス)に向けた実験を行った。結果をもとに、引き続きMUFGと連携し、サービス提供を目指す。

併せて、LayerXはMUFGの主導する「ST研究コンソーシアム」(以下、SRC)にテクニカルパートナーとして参画。SRCにはLayerXを含む、金融機関や事業会社など、計21社が参画を表明している。

1. 背景

LayerXは2018年8月の設立から1年強、複数の大手金融機関、大手事業会社に対し、ブロックチェーン技術領域に関するコンサルティング及び共同事業開発プロジェクトを推進してきた。

その中でも資金・証券決済を含めた金融領域に関して、安全に価値の移転・交換を実現できるブロックチェーン術の特性を活かせる領域として、注力領域として研究開発を進めている。

2. 本サービスについて

三菱UFJ信託銀行が主導して、提供を目指す本サービスは、Security TokenとSmart Contract(*1)とを組み合わせ、また将来的に社会実装が見込まれる外部のProgrammable Money(*2)との連携により金融取引をプログラムベースで稼動可能にすることで、1つのプラットフォーム上で社債や証券化商品等の“様々な金融商品”を取扱う。それにより「24時間365日」「いつでも柔軟に」、「どこからでも」「専用端末が不要」で、小口の個人投資家や海外投資家を含めた「誰とでも」、資金調達や運用を可能としていくことを目指す。

併せて、現行のトークン化による資金調達における課題の1つである、カウンターパーティリスクを極小化できるよう、ブロックチェーン基盤に信託を組み合わせ、投資家の権利を保全できる仕組みも構築。具体的には、現行の社債、または裏付資産に係る信託受益権の権利保有者についての原簿情報をブロックチェーン上に保持し、権利の移転が生じる都度、原簿情報が自動で更新され、法的にも権利を主張可能な状態になる。発行時に各証券に関する情報は全てプログラム化され、期中利払や償還に伴う資金の移動も自動で実行される。証券の権利移転と同時、かつ自動で資金決済を行うために、本サービスは異なるブロックチェーン上のトークン同士を、第三者を介すことなく交換可能にすることを目指す。

三菱UFJ信託銀行は本サービスを「Progmat(プログマ)」と称し、金融の仕組みの抜本的な変革を可能にする、「Simple」「Speedy」「Secure」なプラットフォームの提供を目指す。

*1 第三者を介さず、契約の条件確認や履行を自動執行するブロックチェーン上のプログラム
*2 決済手段として利用しやすいよう、安定した価値を持つよう設計されているブロックチェーン上の資金決済手段

図1: 三菱UFJ信託銀行が提供する「Progmat」のグランドデザイン

3. 本実証実験について

本サービスの開発にあたり、社債をユースケースとする以下の技術検証を、2019年7月~10月にわたって実施した。

▼内容
① 複数ブロックチェーン基盤の比較検証
② 発行、売買(権利移転)、利払・償還等の業務フローを踏まえたプロトタイプの開発
③ Smart Contractに基づく、仮想のProgrammable Moneyを用いた証券・資金の即時決済、および利払・償還の一元自動処理を実施するプロトタイプの開発

4. ST研究コンソーシアム(SRC)について

三菱UFJ信託銀行は本サービスの迅速な社会実装を目指し、「資金調達・投資検討」「アレンジ・媒介検討」「技術協力・決済検討」の各立場で知見を共有しながら検討するため、協力企業全21社、「ST 研究コンソーシアム」(SRC)を設立した。

「コンソーシアム事務局」は、本サービスの提供者となる三菱UFJ信託銀行が、三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券および三菱 UFJ 銀行の 2 社と連携して運営。三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券は法人向けを中心とした媒介者としてネットワークへの参画を、三菱 UFJ 銀行は本サービスを活用した将来的な商品組成検討を中心に担い、本サービス開発に必要な知見を提供する。

LayerXはブロックチェーンの先進的な技術者集団として、テクニカルパートナーとして本コンソーシアムに参画する。

今後もLayerXはMUFGと連携し、本サービスの提供に向けた実証実験及び研究開発を推進する共に、ST研究コンソーシアムの運営を含め様々な分野で連携し、より効率的な社会の実現にむけて協働していくと言う。

 

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