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打倒Amazon!ウェブ上の全ての小売店とユーザーを繋ぐショッピングプラットフォーム『Shopin(ショッピン)』ミートアップに潜入!

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2018年2月某日、UnitedData社(本部:ニューヨーク)が行うブロックチェーン事業『Shopin(ショッピン)』のICOミートアップが都内で行われた。

Shopinとは?ネット上の全ての小売店を繋げるショッピングプラットフォーム

Shopinとは簡単に言うと、アマゾンのようにユーザーが様々な小売店の様々な商品に繋がり、購入ができ、閲覧履歴や購買履歴から最適なお勧め商品の案内を受けられ、単一のアカウントで多種多様な小売店の商品を購入できるというプラットフォームを、ブロックチェーンの分散型システムで実現しようとするものである。
アマゾンの場合はアマゾンのプラットフォーム内に小売店が出店しなければ上記は達成されないが、Shopinはウェブ上で独立して運営されている各小売店のウェブサイトに組み込むことができるプラットフォームで、まさに全ウェブ上の小売店を、各々のブランドイメージを損ねることなく束ねることができる。

アマゾンが中央集権であるのに対し、Shopinはユーザー主義的な分散型

機能的にはアマゾンと似ているように聞こえるが、実はアマゾンと全く対になる考え方に基づいている。
つまり、Shopinが目指すものも、ユーザーが単一のアカウントで多種多様なオンライン小売店にアクセスし、最適なお勧め案内を受け、縦横無尽に買い物ができるプラットフォームだが、アマゾンはこれを完全な中央集権で行なっている。アマゾンは北米EC市場の全売り上げのうち40%以上を掌握しており、アマゾンマーケットプレイスで売られる商品売り上げのうち平均して10%以上はアマゾンに手数料として入る。しかもアマゾンのみならず、グーグルやフェイスブックといったITの巨人たちはユーザーのデータを使用して、それを元に広告収入を得ている。ユーザーは自らのデータを収集されていながらメリットを享受していない。

これに対してShopinは、アマゾンのように自社のECサイトを構築するわけではなく、既にウェブ上で自前のECサイトを運営しているブランドに、そのサイトと連携する形で動作するShopinアプリを提供する。つまり、既存ブランドのウェブサイトの購入画面に、Shopinの選択肢が追加されるだけだ。これであれば、既存ブランドは自らのブランドイメージを損ねることなく、自社のウェブサイトを使った状態でウェブ全体を網羅し得るShopinのネットワークに参加することが可能だ。

Shopin onsite retailer demo from Divakar Rayapaty on Vimeo.

こうして世界中のブランドがShopinに加入することで、Shopinには各ブランドサイトでのユーザーの行動がデータとして残り、これは各ブランドの垣根を超えて、全体で統一されたユーザー解析と、お勧め商品の案内、広告の配信等が行え、各ブランドにとっても効率的なマーケティングが可能となる。

行動データはブロックチェーンに保存される

このとき重要なのがこうしたユーザーデータの管理だ。先述のITの巨人たちはこうしたデータを販促や広告配信に利用してきたが、Shopinではこのデータが小売店に渡ることは決してなく、Shopin自身がサーバーで管理することもない。ではユーザーデータはどこにいくのかというと、Shopinのブロックチェーンに保存される。それ故、小売店もShopinでさえもユーザーデータにアクセスすることはできず、ユーザーのみがブロックチェーン上の自らのデータにアクセスできる。

AIがお勧め商品の案内を行う

では、ユーザーがショッピングするときに、どうやって小売店はお勧め商品の案内を行うのかというと、ShopinのAIがブロックチェーン上のユーザーデータにアクセスし、自動的に最適なお勧め商品をユーザー画面に案内する。つまり、ユーザーデータにアクセスするのはAIだけであり、小売店も、Shopinでさえもユーザーデータには触れることはできない。
ちなみにこのときAIは、ユーザーデータに保管されている購入履歴や閲覧履歴を参照するが、ユーザーはプロフィールに自分の好みや予算、さらには身長等を入力することができ、AIはこうした基本的な情報も加味してお勧め商品を分析するため、既存のECサイトのお勧め商品案内よりかなりの精度を誇るとのことだ。しかも、この単一のプロフィール・ユーザーデータがShopinに加入する全てのECサイトで利用できるため、ユーザーはストレスフリーにウェブ全体を縦断してショッピングを行うことができる。

小売店はトークンを支払うことでユーザーに広告を配信することができる

ここまでではまだ、Shopinのトークンがどう使われるのかが見えてこない。しかし、Shopinトークンにはとても重要な役割がある。

小売店がユーザーに商品の広告を配信したり、なにかキャンペーンを知らせたいとき、小売店はユーザーにShopinトークンを支払わなければならない。ユーザーは、小売店からの広告配信等を承認するか、拒否するかを選ぶことができ、承認すればShopinトークンがもらえる。そしてユーザーはそのShopinトークンを使って買い物ができるのだ。尚、この際小売店はShopinトークンを自前でマーケット(一般的な取引所)で買って仕入れるか、Shopinと契約する際に支払う契約金の中から付与されるShopinトークンを用いることになる。(このときShopin自身はマーケットからShopinトークンを仕入れ、小売店に付与する)
つまり、Shopinプラットフォームが小売店により利用されればされるほど、多くのShopinトークンがマーケットから買われ、Shopinトークンの価値向上に繋がる。Shopinユーザーは小売店から得たShopinトークンを買い物に使えるので、小売店に還元される確率も高くなり、まさにWin-Winの関係だと言えるだろう。無論、Shopinユーザーはトークンを取引所で売ることもできる。

Shopin ICO tokensale company pitch at BlockChain Economic Forum in New York from Divakar Rayapaty on Vimeo.

毎秒100万件以上のトランザクションが可能

ユーザーのプロフィールや購買履歴といった情報がブロックチェーンで管理されるのだとしたら、現在のEthereumのように毎秒15件しかトランザクションを処理できない場合、Amazonに対抗するショッピングプラットフォームとしては十分なパフォーマンスを発揮できない。

しかしShopinは、BigChainDB 及び iExec と提携してEthereumブロックチェーンに対するオフチェーンを構築し、毎秒100万件以上のトランザクション処理を可能にする。さらに、Inter Ledger を用いることでERC20トークンであるShopinトークンをEthereumブロックチェーンとShopinブロックチェーン間で行き来させることができる。

30日間の試験運用で1470万ドル(約16億円)の売り上げ増を達成

ここまでの概要で、Shopinは新たなショッピングプラットフォームとして大きな可能性を秘めているということを感じていただけたのではないだろうか。
これが実用化されたら、ウェブの世界でアマゾンに対抗し得る新たなショッピングプラットフォームとなり得るかもしれない。しかも、ユーザーにより有益なシステムとして。

この点は既に小売業界で評価されており、Shopinはある2つの大手小売店と協力し30日間の試験運転を行なったところ、
・719,000人のユーザーが登録
・コンバージョン率が22%増加
・1470万ドル(約16億円)の売り上げ増を達成
という数字を残した。

つまりShopinは、他の多くのICOのように単にアイディアを語るだけのプロジェクトではなく、有望なビジネスとして既に結果を出しており、あとは運転資金をICOで調達するだけという状態だ。

North American Bitcoin Conference で最高賞を受賞

このことが評価され、Shopinは CoinAGENDA Global で、競合する45社の中から1位(Best ICO, Best Startup)に選ばれ、さらにアメリカ・カナダで最大級のブロックチェーンイベントNorth American Bitcoin Conferenceでも1位に選ばれた。


North American Bitcoin Conferenceでの表彰の様子

無論、こうなると著名な投資家も参入してくる。元ゴールドマンサックスの有名な投資家で、7兆円ファンドの運用実績もあるマイク・ノボグラッツ氏が資金提供しており、その他有名ファンドも多数だ。

プレセールは順調に進み、5日間で1,000万ドル(約11億円)が完売した。ICOは3月15日から始まり、4,000万ドル(約44億円)が調達上限額となる。

これだけ実用面が見えているICOもなかなかない。その上、調達金額も約55億円ということで、ICOの相場としては決して多すぎることはない。また、Shopinは調達金額のうち1%を、Ethereumのさらなる発展に寄与するため、Ethereum Foundation(Ethereumの開発団体)に寄付するそうだ。このような姿勢も評価に値するだろう。

Shopinが提供する新たなオンラインショッピングの形に期待したい。

Shopinの公式サイト:https://tokensale.shopin.com/

執筆者
ルンドクヴィスト ダン

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