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2017年11月第4週のIPO・株式上場まとめ:サインポスト株式会社のIPO概要

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サインポスト株式会社のIPO概要

上場日:2017年11月21日
会社名:サインポスト株式会社(コード3996)
事業内容:地方銀行他金融機関向けのシステムコンサルティング事業等
市場:東証マザーズ市場
主幹事:いちよし証券
公募価格:2,200円(時価総額5,359百万円)
資金調達額:418百万円
初値:8,530円(公募価格に対する騰落率287%)
初値時価総額:20,779百万円

上位株主
・蒲原寧(社長) 35.14%
・道しるべ株式会社 15.55%
・奥井裕介 12.95%
・西島康隆 4.44%
・太田道宏 3.89%

業績推移
【2015/2期】売上高1,378百万円、経常利益88百万円、当期純利益60百万円
【2016/2期】売上高1,436百万円、経常利益149百万円、当期純利益105百万円
【2017/2期】売上1,723百万円、経常利益166百万円、当期純利益106百万円
【2018/2期(予想)】売上高2,723百万円、経常利益307百万円、当期純利益202百万円

事業内容詳細

・ 同社は地方銀行他に対するシステムコンサルティング事業、システム提供のソリューション事業及び人工知能を活用したイノベーション事業を展開している。

・ 売上げの大半はコンサルティング事業から上げられており、システム系のコンサルティング会社と位置付けられる存在である。

・ 蒲原社長が旧三和銀行のシステム部門出身で、金融機関のシステムに精通。地方銀行、クレジットカード会社、投資運用会社に対しシステムコンサルティングを行うことで、通常のSI会社に比べコンサル的な位置付けでの事業展開を行っている。

業績について

・ 良好な景気環境もあり、金融機関は順次システム投資を行っており、同社の業績も着実に伸びている。

・ 16/2期、17/2期と当期純利益1億円の水準に留まっていたが、18/2期は2億円の当期純利益を予想しており、大幅な増益を計画。

・ 当期は上期にて売上高14億円、経常利益1.3億円、当期純利益0.9億円で着地しており、通期計画達成に向け順調に事業は進捗している。

・ ベンチャー企業等の先端技術を同社がユーザーに提供するシステムインテグレーション事業について、前期までの実績は殆ど無かったものの、当期(18/2期)には売上高6.1億円の計上を見込んでいる。

株主について

・ 1位株主の蒲原社長、2位株主の道しるべ㈱(役員等により総株主等の議決権の過半数を所有されている会社)により約50%の株主シェアを保有。

・ 他株主も役員及び社員を中心とする個人株主のみの株主構成であり、安定的な株主構成となっている。

・ 尚、VC他の金融機関の株主参入は無い。

IPOの結果

・ 主幹事はいちよし証券。

・ 公募価格2,200円で、18/2期予想EPS(1株当たり当期純利益)87.9円であり、予想PER25.0倍。

・ 上場初値は8,530円。予想PERは97.0倍、初値騰落率287%となった。

・ 人気化し初値が付いたのは上場翌日となった結果、公募価格に対し約3.8倍の初値を形成するに至っている。