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ベンチャー投資を考える第10回 多様化するベンチャーファイナンス|ベンチャーキャピタリスト 國本行彦

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トヨタの種類株発行が話題になっています。5年後に償還か普通株式に転換できる社債(転換社債型新株予約権付社債)と似たスキームです。非上場であるため、対象とする投資家は中長期に企業を応援する株主に絞られています。トヨタは今回の種類株を資金調達面より様々な考え方を持つ株主を幅広く増やすための手法と位置づけているようです。

ベンチャーファイナンスもベンチャーキャピタル(VC)だけが担う時代ではなくなりました。少額でローリスクローリターン型のクラウドファンディングから多額の開発資金を提供するハイリスクハイリターン型のVC投資まで、ファイナンス手法も多様化しています。同じVCでも、資金効率の良いネット系ベンチャーへ投資する独立系VCやバイオやものづくり系の長期開発型へ投資する公的機関や官民ファンドなどが多様化しています。地公体や地域金融機関が地方創生をテーマとしたVCを設立する事例も増えています。

地域密着型VCである北海道ベンチャーキャピタルは札幌証券取引所へ上場を目指す企業への投資を中心に行っています。全てのベンチャー企業や投資家が東証一部を目指している訳ではありません。上場する市場の選択肢も、東証マザーズ、地方証券取引所、東京プロ市場があり、投資家のEXITとしてはM&Aも珍しくなくなりました。

ファイナンスやEXIT手段が多様化する中、企業の事業コンセプトやステージに相応しいアドバイスを、その潮流を見据えて適切に行える専門家が求められています。

> ※「THE INDEPENDENTS」2015年7月号 – p2より