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新規事業にクラウドファンディングが向いているその理由とは?

  • feedy

新規事業の立ち上げにおいて最も一般的な資金調達方法は「融資」ですが、近年では「クラウドファンディング」を活用して始めた新規事業が増えています。では、新規事業を立ち上げるに際して、クラウドファンディングが向いている理由とは一体なんなのでしょうか。早速見ていきましょう。

この記事はBatteryからの引用です。

企画力&技術力の発揮

これまで、自社の企画力や技術力を存分に発揮して、新たに事業を開始した企業はいくつもありました。しかし、その中には、アピールの仕方や宣伝方法が原因で、モノは良くても売れ行きが悪い、チームは良くても向上しないといったケースが多く存在しています。

クラウドファンディングを活かして新規事業を立ち上げれば、上手なPR方法を行いながら企画力&技術力を発揮でき、また消費者のニーズもそこで把握できるため、プロジェクト自体の価値を再見したり、さらなる改良を実践できたりと、さまざまなメリットが含まれています。

コストの低減

新規事業を始めるには色々なコストがかかります。登録費用や資本金、その他諸々を合わせると、創業には500万円ほどかかるとも言われていおります。融資を受けたり補助金に頼ったりするケースもありますが、なかには独立して自己資金を叩く人もいます。

さまざまな用途に巨額な費用がかかってしまう現状において、クラウドファンディングを活用して資金を調達するというのは、コストの低減につながり、プロジェクトが成功すれば、むしろ利益を生みながらテストマーケティングに励むことも可能です。

ファン層の獲得

クラウドファンディングは、資金調達を行ったりモノを売ったりするだけの場ではありません。起案者と支援者の想いを共有して、目標に向かっていくためのイベントです。不特定多数の人に評価される場所にアイデアを公開し、そのアイデアが良いものであれば、TwitterやFacebookなどで瞬く間に広まっていきます。その情報を受け取った人は新たな支援者となって、さらに商品を宣伝してくれるので、SNSを通じて支援者との交流を測れる絶好のチャンスでもあります。

支援者との継続的な交流を測っていけば、その人たちは積極的な支援を行ってくれる“ファン”となってくれるでしょう。そうした信頼関係を築けた支援者は、クラウドファンディングで資金調達を行った後も、ロイヤルカスタマー(優良顧客)として長期的にビジネスを支えてくれるはずです。

ビジネスチャンスの拡大

クラウドファンディングは一般消費者(顧客)だけでなく、ビジネスパートナー、投資家、銀行など、さまざまなステークホルダー(企業経営における利害関係者)に対してアピールできる場でもあります。

クラウドファンディングでの成功実績はさらなる信頼を生み出すことができ、販路拡大や業務提携、新たな資金調達など、多くの利益をもたらしてくれます。クラウドファンディングがきっかけで事業を拡大することにつながる可能性は十分に大きいです。

まとめ

さて、今回は新規事業にクラウドファンディングが向いている理由について紹介しました。

資金調達を行うにあたって、融資や補助金以外の手段として、現在、クラウドファンディングが最も人気のサービスとして知られています。しかし、クラウドファンディングを始めるには、企画・募集期間・リターン送付など、数ヶ月単位で時間がかける必要があり、プロモーション以外にも情報発信や支援者との交流をはじめ、数多くのタスクが発生します。

また、All-or-Nothing(達成後支援型)で行う場合、1円でも足りなければプロジェクトは白紙となってしまいます。クラウドファンディングで新規事業を立ち上げるべく、500万円の資金調達を行ったとしても、499万9,999円しか集まらなければ、事業立ち上げには至りません。

クラウドファンディングには、そうしたさまざまなリスクが含まれていますが、早い段階で失敗することは決して無駄なプロセスではありません。むしろその後の成功への近道となってくれるはずです。そうした多くを得て実践できるクラウドファンディング。今後も色々なジャンル・場面において、活用されていくこと間違いありません。