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株式会社リモハブが第三者割当増資による資金調達を実施

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遠隔心臓リハビリテーションシステムの開発をしている株式会社リモハブ(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長・谷口達典、以下リモハブ)は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(大阪府吹田市、代表取締役社長・神保敏明)が運営するOUVC1号投資事業有限責任組合をリードインベスターとして、ハック大阪投資事業有限責任組合、あましん-信金キャピタル投資事業有限責任組合、関西イノベーションネットワーク投資事業有限責任組合及び三菱UFJライフサイエンス2号投資事業有限責任組合を引受先とする総額2.7億円の第三者割当増資を実施したことを発表した。なお、今回の資金調達を含めたこれまでの累計資金調達額は、約3.2億円となる。

資金調達の目的と使途

今回の増資は、弊社が開発する遠隔心臓リハビリテーションを用いた多施設大規模治験費用に充当することを目的としたものである。本資金により、今春から開始する治験準備や新医療機器としての薬事申請のための医療機器システムの開発及び改良をさらに加速させていくと言う。

リモハブについて

スタンフォード大学発の医療機器開発アントレプレナー育成プログラム「ジャパンバイオデザイン」のフェローシップ 第1期メンバーである循環器内科専門医の谷口が2017年に設立した大阪大学医学部発ベンチャー企業。“世界中の人に健幸を”をミッションに掲げ、IoT技術を活用することで実施率が低い心臓リハビリテーションを在宅にて適切に実施できる遠隔システムを開発し、心疾患の予後を改善することを目指している。

リモハブの事業内容について

日本における死因別死亡数全体の第2位は心疾患であり、中でも最多の原因が心不全と報告されている。日本全体の心不全患者数は120万人以上と推定されており、高齢者に多くみられるため、今後もさらなる増加が見込まれている。このような患者さんの心肺機能を改善させるため従来治療である通院下での心臓リハビリテーションが行われてきた。しかし高齢であるが故に頻回の通院が難しい等の理由の為、実施できている患者さんは現状わずか1割未満に留まっている。

リモハブでは、IoT技術を活用することで医療従事者による遠隔管理を実現し、実際に病院で行っているかのような安心で適切な心臓リハビリテーションを自宅で行うことができるシステムの開発に取り組んでいる。

リモハブシステムは、患者の負荷状態をモニタリングする「アプリ」を搭載したタブレット、心電波形を取得する「ウェアラブル心電計」、IoT化させた「スマートエルゴメーター(エクササイズバイク)」で構成されている。患者が同社のシステムを在宅で使用することで、医療機関にいる医療従事者が遠隔で在宅患者をモニタリングし、従来の医療機関で行う心臓リハビリテーションと同等の効果をもたらす環境を構築。在宅での心臓リハビリテーションを可能とするべく、クラウドを介して在宅から生体データを医療機関に遠隔送信し、医療機関からはデータを元にした指導・管理を行う。

今回の引受先の一覧概要(括弧内は運営会社)

  • OUVC1号投資事業有限責任組合
    (大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社本社:大阪府吹田市山田丘2番8号 代表取締役社長:神保 敏明)
  • ハック大阪投資事業有限責任組合
    (ハックベンチャーズ株式会社本社:大阪府大阪市北区角田町1番12号 代表取締役社長:金沢 崇)
  • あましん-信金キャピタル投資事業有限責任組合
    (信金キャピタル株式会社本社:東京都中央区京橋3丁目8番1号 代表取締役社長:山口 和男)
  • 関西イノベーションネットワーク投資事業有限責任組合
    (池田泉州キャピタル株式会社本社:大阪市北区茶屋町18番14号 代表取締役社長:平松 勝己)
  • 三菱UFJライフサイエンス2号投資事業有限責任組合
    (三菱UFJキャピタル株式会社本社:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 代表取締役社長:坂本 信介)