カブクは、ものづくりの業界において、設計者と製造工場とを独自のアルゴリズムによるネットワークで繋ぎ、ICTを活用することによってものづくり工程の合理化を進める、第4次産業革命の先頭を走るリーディングカンパニーである。カブクの3Dプリンタをはじめとしたデジタル製造領域における取り組みは、IoT時代の新たなモノづくりを実現する企業として高度なソフトウェア開発力、ユニークな企画力とともに業界の注目を集めてきた。双葉電子工業は、長年ものづくり業界において独自の生産技術を強みに生産器材の標準化などものづくりの合理化に貢献してきた。今後更に業界の合理化に貢献していくためには従来の延長ではない新たな価値の創出が必要であり、本年5月に発表した中期経営計画において、ハードを主体とした価値創出から脱却し、ハード+ソフトによる新たな価値の創出へ転換を図る全社方針を打ち出した。これを確実且つ早期に実現するための重要な手段として、近年急速に発展しつつあるIoT、AIの有効性を引き出すソフトウェアの開発力を獲得することが重要と判断した。双葉電子工業とカブクのビジョンがマッチし、カブクの高度なソフトウェア開発力と企画力、双葉電子工業がこれまで培った生産技術力や実績など両者のコンピタンスを融合させることにより、中長期的に双方の事業成長スピードの向上が見込めると判断したため、株式の取得を決定したものである。両社は、双葉電子工業がこれまで培った生産技術力や製造業ビジネス基盤とカブクのデジタル製造プラットフォーム、高度なソフトウェア開発力と企画力の連携により、国内だけでなくグローバルにも通じるデジタル製造プラットフォームの構築を強力に推進していく。また、これまで培った製造業領域における知見や顧客基盤を活用し、新たなデジタル製造ビジネスを創出していく。