マイクロ波化学と三井化学が戦略的提携

マイクロ波化学は、マイクロ波を活用した製品製造プロセスの独自開発や、従来技術では製造困難な新素材開発に取り組む阪大発ベンチャーである。この技術は、医薬、電子材料、食品、燃料など、幅広い分野の製造プロセスへ応用展開が可能で、同社は国内外の様々なメーカーとの共同開発や独自プラント立ち上げを通し、化学産業のオープンイノベーションを推進している。

三井化学は、モビリティ、ヘルスケア、フード＆パッケージングを重点領域として幅広く事業を展開している。さらに、新製品・新事業開発に向けてベンチャー企業との連携などオープンイノベーションを積極的に推進している。

両社は、三井化学がマイクロ波化学に出資し研究者を派遣するとともに、マイクロ波を用いた新規化学プロセスやシステムに関する共同研究開発を行う戦略的提携に合意した。戦略的提携により、マイクロ波化学は新規分野での技術確立及び事業化を図るとともに、三井化学は、保有する生産技術の高度化、新製品・新事業創出のスピードアップを図る。

マイクロ波化学株式会社
設立　　：2007年8月
所在地　：大阪府吹田市山田丘2-8
資本金　：3,318百万円(資本準備金を含む)
事業内容：(1)マイクロ波化学プロセスの研究開発及びエンジニアリング　(2)マイクロ波化学プロセスを活用した製品製造における合弁事業、ライセンス事業　(3)マイクロ波化学プロセスを活用した製品の製造・販売
従業員数：41名

三井化学株式会社
設立　　：1997年10月
所在地　：東京都港区東新橋1-5-2
資本金　：125,053百万円(連結)
事業内容：(1)モビリティ事業　(2)ヘルスケア事業　(3)フード＆パッケージング事業　(4)基盤素材事業
従業員数：13,447名(連結)