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出光興産、東レと有機EL材料における技術提携

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出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:月岡隆、以下「出光興産」)と東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、今後成長が予測される有機EL材料に関わる技術提携を進めることに合意したことを発表した。

今後、お互いが保有する有機EL材料、技術、知見等を活用し、新規材料開発、材料評価で協力していく。さらには、両社の評価設備・生産設備等の保有資産を有効に活用して、ディスプレイの性能や耐久性の向上、及び、コストダウンに貢献する材料の提供を目指して協力していく。

出光興産は、有機EL材料事業において、最先端の発光材料ならびに、正孔輸送材料など周辺材料を継続的に開発し、製造から販売まで行っており、スマートフォンやテレビなどの有機ELディスプレイに多く採用されている。また、材料開発のみにとどまらず、有機EL材料の性能を最大限に発揮させる材料の組合せ技術の開発にも積極的に取り組んでいく。

東レは、有機EL材料の中でも独自の分子設計に基づく、電子輸送材料などの材料に関する、研究・技術開発・製造・販売を行っている。また、有機ELディスプレイの品質と耐久性を確保するための絶縁材料を事業展開しており、さらなる耐久性の向上、また、フレキシブルディスプレイの実現に向けて、積極的に新規材料の技術開発に取り組んでいる。

スマートフォンやテレビ用途での採用により、有機ELディスプレイ市場は急激に拡大しており、今後も、韓国や中国のディスプレイメーカーなどの積極的な投資を背景に、2020年頃には、現在の約3倍の市場規模に達すると予測されている。この有機ELディスプレイ市場の拡大に伴い、発光材料・周辺材料など有機EL材料の需要も拡大している。

今回の技術連携により、両社は、より優れた有機EL材料の開発を通じて有機ELディスプレイの進化と同産業の発展に貢献していく。