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JIG-SAW、「生物・細胞」をソフトウェア制御する「再生医療」に着手

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JIG-SAW株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:山川真考、東証マザーズ)と、モビコム株式会社は、全てのモノを対象にするIoT分野に加え、オプトジェネティクス(光遺伝学)を視覚へ応用し、「生物・細胞」をソフトウェアによって制御するプロジェクトを正式に開始し、併せて関連技術の特許出願を完了したと発表した。

JIG-SAWグループは2015年の初頭より、独自のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)・通信制御・色信号制御技術を再生医療分野にも転用し、国立大学法人岩手大学 理工学部生命理工学科 冨田浩史教授(※1)・菅野江里子准教授ら(以下、冨田研究室)の視覚再生プロジェクトにおいて、「光を失った方(失明された方)に光を取り戻す(視覚再生)ための取り組み」を共同で進めてきている。

(※1)  冨田浩史教授 (医学博士)プロフィール
岩手大学理工学部生命理工学科 教授
東北大学病院 客員教授
理化学研究所 適応知性チーム 客員研究員

・文部科学大臣表彰 研究部門(失明者の視覚を回復するための遺伝子治療研究,2015)
これは、同じく冨田研究室が開発し日米欧で特許登録され、既に前臨床段階にある網膜色素変性症(※2)に対する遺伝子治療薬をはじめとする網膜感度が低下した疾患に対する各種遺伝子治療薬の処方と合わせて対象者(患者)に提供する予定の「視覚再生用プリズムグラス」のアルゴリズムを実現するソフトウェアを開発し、コンピュータデータ通信による視細胞制御機能を提供することからスタートする。

本プロジェクトでは「網膜の疾患によって失明された方が、屋内や暗所などのあらゆる場所において、ヒトの顔や表情や文字(読み書き)までも明確に識別できるレベルの視覚の再生を実現し適用していくこと」を具体的に実証していく予定。

(※2) 網膜色素変性症:遺伝子異変に起因する網膜変性疾患で、主な症状としては進行性夜盲や視野狭窄、視力低下などが挙げられ、やがて色覚の喪失や失明に至る病気