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ラストリゾート、NOVAグループ入り後半年で黒字化5つの事業強化策を展開

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留学サポート事業のラストリゾート(東京都港区)は昨年8月、M&AによってNOVAホールディングス(東京都港区)の連結子会社に加わって以降、半年で黒字化を達成した。ラストリゾートは2006年2月に東証マザーズへの上場が決定していたが、直前になって上場を取り消した。その後SBIの傘下に入ったが、業績が低迷して毎月1000万円~2000万円の赤字を出し続けた結果、NOVAグループに加わった時点で負債は3億円に膨らんでいた。
8月19日、横浜市で開いた記者会見でラストリゾートの原田資子社長は「NOVAグループに入って以降、人件費と家賃のカットに取り組んだ。NOVAのオフィスに入居し、本部機能もNOVAに統合するなどして経費を縮減した」と述べた。
一方で、事業強化策として5つの施策を実施した。①サービスを無償化する無料エージェントとして再スタート②新商品の拡充とオプション化の実施③9カ所の海外拠点が現地で入手した情報を活用した商品を開発④基幹システムの全面改修による業務の効率化と顧客サービスの向上⑤全国260校のNOVA校舎を受入窓口に活用―である。
さらに、新事業としてNOVAとのコラボオフィス「THE Last Resort NOVA」を展開。会見当日に横浜駅前校と四条河原町校が同時にオープンし、仙台市、那覇市、広島市、金沢市、熊本市、静岡市にもオープンする予定だ。コラボオフィス出店のメリットには「ラストリゾートにはNOVAブランドを利用した集客、低リスクで全国のオフィス拡大、チャンスロスの低下、NOVAにはラストリゾートの商品活用、顧客満足度の向上を見込んでいる」(原田社長)。
海外支店も拡大し、今年9月にオーストラリアの4番目の拠点としてパースオフィスを開設し、年末までにマルタオフィスとアイルランドオフィスを開設する。各地で語学学校やホームステイ先を開拓し、NOVA講師の採用拠点としても稼働させる方針だ。
ラストリゾートの前期業績(2014年12月~2015年11月)は売上高6億7000万円、経常損失2億3000万円だった。今期の売上高目標は9億円で、原田社長は「最終黒字を目指す」と抱負を示した。
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