熱中の肖像

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先代社長たちの良さを引き継ぎ、自分らしさを出す / 熱中の肖像 インタビュー後編

バリューコマース株式会社 代表取締役社長/CEO 香川 仁

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バリューコマース社長になったからこその気づき

香川氏は理系出身で新聞社などに勤務した後、B2Cのネット広告に興味を持ち、ヤフーに転職した。同社の広告商品や広告手法の企画からサポート、アフィリエイトまで同社の中核業務に10年ほど従事した後に2013年バリューコマース取締役副社長執行役員に就任し、2014年に代表取締役社長に就任した。

「ヤフーでもアフィリエイト広告は経験していたのですが、バリューコマースに来てから気づいた点があります。
広告はメディアに近い立ち位置の広告もあれば広告主に近い立ち位置の広告もあります。アフィリエイトは売れたらフィーをもらう成果報酬型で、一番広告主に近い広告です。お客様に寄り添ってソリューションを提供するのがアフィリエイトなんですね。お客様に寄り添うという視点があったからこそ、今回CRMを導入することにつながったのかなと考えています」。

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4代目社長だからこそできること

バリューコマースは、ティモシー・ロナン・ウィリアムズ氏が1996年に創業し、2001年に二代目社長にブライアン・ネルソン氏が就任。2011年に飯塚洋一氏が三代目社長となった。香川氏は2014年に就任した四代目の社長だ。

「ネット広告の会社はほとんどが創業者の方が社長を続けているので、社長が4人変わるのは珍しいですね。
創業者のティムの時はベンチャー色が強かった時代だと思います。ブライアンはグロウスのスペシャリストで会社を成長させ、飯塚の時代にガバナンスなどを整備しました。
会社が一回りしたタイミングで、技術革新の時代になり、私が社長になってから技術的な面を強化したという流れです。歴代の経営者の良い部分は残し、時代によって変えていった方が良い点は変えています。
社長になってからは全責任を負わないといけない反面、社長でないと変えられないことがたくさんあるということを実感しましたね」。

社内の雰囲気や人材のマネジメントはどうなのだろうか。

「創業者の社長の場合、その社長が好きで入社する社員が多いと思うのですが、弊社の場合、会社が好きだという会社へのロイヤルティが高い社員が多いと思います。
マネジメントとしては、社長になった時に4つの“コアバリュー”を掲げました。これは追求する、挑戦する、スピード、エンジョイの4つ。社員自ら変化し成長するための行動指針です。行動を起こさない限り結果は出ないのでチャレンジしてもらいたい。失敗しても繰り返さなければ良いのですから」。

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ベンチャーの成長期を経て、成熟期に入ったバリューコマースだが、香川氏のアドテクノロジーのプロデュース力と人材マネジメント力で、新しい成長局面に入ったと言えるだろう。

インタビュアー:KSG シニアコーディネーター 関 幸四郎

前編はこちら >> オンラインとオフラインを融合し、CRM事業への取り組みを強化

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