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入札情報サービスを垂直展開して落札可能性を高めるサービスを提供 / 熱中の肖像インタビュー後編株式会社うるる
代表取締役社長 星知也

  • feedy

保育士が園児を撮影して保護者にネット販売する新事業

今期は、CGS事業でNJSSに次ぐ事業を創出する計画である。うるるの新事業分野は「人のチカラで世界を便利に」というビジョンにしたがって「情報収集」「外出ワーク」「マッチング」「潜在ニーズ」の4領域で発案される。創出プロセスは、フェイズ1(企画・調査)、フェイズ2(α版テストマーケティング)、フェイズ3(β版テストマーケティング)、フェイズ4(事業化)。NJSSは情報収集に区分され、フェイズ4にある。

フェイズ1では、ガソリンスタンドの価格収集、空き家情報収集、主婦による宅配サービス、インバウンド向け通訳、リアルタイム議事録配信など20を超える事業が検討されている。フェイズ2では、潜在ニーズに分類される事業がテストされている。タブレットに記入された申込書などの記入情報をクラウドワーカーがテキストデータ化する「KAMIMAGE(カミメージ)」である。

フェイズ3にある「えんフォト」はマッチングに区分される。保育士が幼稚園児・保育園児を撮影し、ネットにアップした写真から登録した保護者が選んで購入するサービスで、事業化は間近だ。

今期は営業利益109・2%増、経常利益134・8%増をめざす

さらに今期は、NJSSでは「サービスの垂直展開を行なっていきます」(星氏)という。案件スケジュール管理、発注機関分析、競合企業分析、業界分析など落札可能性を高めるサービスを提供していく計画である。BPO事業では、17年3月期の業績向上に寄与した大型案件の受託を引きつづき重点的に推進する。

IPOを果たすベンチャー企業の多くは、見本のない領域で成果を出しつづけ、しかも“業界未経験”をハンディキャップにしていない。それゆえにベンチャー企業ともいえるのだが、設立して10年以上を凌ぎ、次の発展段階に進める企業は少数派だ。01年設立のうるるはその典型である。星氏は「当社はビジネスにのめり込んできたから、ここまで成長できました。つねに未経験のビジネスに取り組んできたので、のめり込むことが大切だと思っています」と強調する。

18年3月期業績目標は、売上高21億6900万円(26・0%増)、営業利益5億500万円(109・2%増)、経常利益5億400万円(134・8%増)。成長に一段と弾みをつける計画である。

インタビュアー

株式会社トラフィックラボ
清水 彰人