さらに今期は、NJSSでは「サービスの垂直展開を行なっていきます」(星氏)という。案件スケジュール管理、発注機関分析、競合企業分析、業界分析など落札可能性を高めるサービスを提供していく計画である。BPO事業では、17年3月期の業績向上に寄与した大型案件の受託を引きつづき重点的に推進する。
IPOを果たすベンチャー企業の多くは、見本のない領域で成果を出しつづけ、しかも“業界未経験”をハンディキャップにしていない。それゆえにベンチャー企業ともいえるのだが、設立して10年以上を凌ぎ、次の発展段階に進める企業は少数派だ。01年設立のうるるはその典型である。星氏は「当社はビジネスにのめり込んできたから、ここまで成長できました。つねに未経験のビジネスに取り組んできたので、のめり込むことが大切だと思っています」と強調する。
18年3月期業績目標は、売上高21億6900万円(26・0%増)、営業利益5億500万円(109・2%増)、経常利益5億400万円(134・8%増)。成長に一段と弾みをつける計画である。