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日本ユニシス、シリコンバレーのファンド・オブ・ファンズに出資を決定

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日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:平岡 昭良)は、FinTech領域を中心に運営されるファンド・オブ・ファンズ(注1)(ファンドへの出資を対象とするファンド)への出資を決定した事を発表した。

同社は、地域金融機関とともに未来の社会を創造するビジネスエコシステムの構築に取り組んでおり、国内外の各分野のスタートアップ企業とのビジネス連携などの活動を積極的に進めている。

今回、米国シリコンバレーエリアを中心に活動する本ファンド・オブ・ファンズへの10億円規模の出資を通じ、海外のスタートアップ企業の持つ最先端の技術やビジネスモデルに関する情報を入手し、同社のアセットを組み合わせ、地域金融機関との新たなビジネスエコシステムを実現していく。

本ファンド・オブ・ファンズの主な出資先は、シード・アーリーステージ(注2)のFinTechスタートアップ企業などを投資対象とするベンチャーキャピタル(VC)となる。

本ファンド・オブ・ファンズは、各VCが投資した数多くのスタートアップ企業情報を集積することで、個別のスタートアップ企業のシーズ情報に加え、金融業界全体のトレンドなどの戦略情報を提供することを目的としている。
同社は、FinTech関連を含めた年間2,000件以上の新規参入案件の中から、各VCによってスクリーニングされた有望スタートアップ企業100社以上への投資により、イノベーションの実現を継続的に実行し、変化の激しい海外のFinTech動向をインサイダーとして逐次把握しながら、激戦の中勝ち抜いてくるスタートアップ企業の最先端の技術や独自のビジネスモデルなどの情報をいち早く入手・評価することにより、国内における新たなビジネスモデルの創造を加速していく方針となる。
また、各ビジネスの構想立案から具体化については、個別金融機関とのクローズドセッションはもとより、現在推進中の新ビジネス創造プラットフォーム「Financial Foresight Lab™(注3)」も活用し、さまざまな知見、アイデア、アセットを組み込みながら、新事業のアイデアを数多く具体化、提案することによって地域金融機関とともに新たなビジネスモデルの創出を強力に推進していく。
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以下、日本ユニシス社より引用

本投資による主な期待効果は以下の通りです。

地域金融機関とのビジネスパートナーシップの強化

今回のファンド・オブ・ファンズへの出資は、米国シリコンバレーエリアを中心とする重要な情報源へのアクセスチャネル確立を主目的としています。これまでのスタートアップとのビジネス連携に加えて、資金面からも現地のエコシステムに参入することによって、より戦略的で中核的な情報の収集を図ります。
収集した情報や新たに確立したコネクションを起点に、地域金融機関とともにビジネスエコシステムを拡張させることにより、国内未導入の新しい事業を創出し、ビジネスパートナーシップの強化を図ります。

R&Dの機能補完・拡充

当社では、自らもR&D機能を保持し、多方面での研究・調査を実施していますが、本ファンド・オブ・ファンズへの出資にて得られたスタートアップ企業とのリレーションや、最先端の技術、およびビジネスモデルについても、R&Dのアウトプットを補完する重要な情報として、ビジネス開発に活用します。
当社が、長年にわたり培ってきた技術的バックボーンを背景にするR&Dおよび基礎研究と、スタートアップ企業が持つイノベーティブな着眼点のビジネスモデルとの組み合わせによるシナジー効果が期待されます。

当社のビジネスモデル変革の加速

当社は、これまでの受託型ビジネスから、ビジネスエコシステム構築によるサービスビジネス主体のビジネスモデルへの転換を目指しています。FinTechの流れが加速する中、ビジネスエコシステムにおけるプラットフォーマーとして、オープンイノベーションによる創造的なビジネス実現力を強化していきます。
当社は、本ファンド・オブ・ファンズへの出資を足がかりに、米国西海岸以外の地域にもネットワークを広げ、新しいビジネスモデルや最先端の技術などの情報をインプットとした、地域金融機関との新ビジネス創出を加速させていきます。