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『Sansan』、北九州市が企業誘致促進のため導入〜自治体初、東京・大阪・北九州3拠点で情報連携

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クラウド名刺管理サービスを提供するSansan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:寺田親弘)は、北九州市(市長:北橋健治)が企業誘致促進を目的に同社の提供する法人向けクラウド名刺管理サービス『Sansan』を試験的に導入したと発表した。

『Sansan』はビジネスにおける人と人の”出会いの証”である名刺の情報をデータベース化し、クラウド上で組織の資産として共有・活用するサービス。

平成28年に発表した新成長戦略で、平成31年度までに雇用創出2万人の目標を掲げる北九州市。同市産業経済局企業立地支援課は北九州工業地帯を擁するものづくりのDNAと産業インフラ、BCP(事業継続計画)に最適な低災害リスクエリアという優位性を生かし、古くから、大都市である東京、大阪にも事務所を置き、日々連携しながら積極的に企業誘致活動を行っている。

今後、東京、大阪、北九州の3拠点間での情報連携を強化し、一丸となって個々の企業とのコミュニケーションを深めることで、企業誘致促進とともに地元企業ならびに市内立地企業への支援サービス向上を実現させ、市全体の更なる経済発展を目指していくとしている。

■『Sansan』導入の目的と期待する成果
・日報を紙からクラウドへ。組織的な情報共有の効率化
企業誘致においては、人脈をはじめとした情報を縦・横で組織的に連携することが重要。
例えば拠点設置は本社所属である経営者層の判断となることが多いため、本社が多く集積する東京や大阪の事務所との連携は欠かせない。しかし、日々の報告を行う日報は全て紙で回覧しているため、東京や大阪との情報共有や上司への報告の即時性、また過去履歴の検索性の低さに課題があった。

また、職員は専用イントラPCで日報を作成するが、上司に報告をあげる際は市役所に戻って紙で回覧する必要があった。
日報のクラウド管理が実現できれば、東京、大阪、北九州の人脈が可視化されるだけでなく、個々の企業への適切なフォローが可能になり、より効果的に産業政策を推進する体制が整備されることが期待される。

・引き継ぎもスムーズに。顧客の人事異動情報も自動配信、誘致活動を強化
市役所では定期的に人事異動があるが、名刺を含めた情報はすべて紙で管理されているため、引継ぎ者は、異動者が持つ情報をすべて把握することは困難だった。『Sansan』内で名刺と共に日報を集約することで、職員の誰がどこに異動しても市と企業との関係性をもらさず継承し、スムーズに関係を継続しやすくなる。

また、日経テレコンやダイヤモンドの人事異動情報からの人事異動情報自動配信機能により、自動的に顧客情報が最新に保たれるだけでなく、Webニュースサイトから最新の企業情報を取得して配信するニュース自動配信機能により、誘致活動や企業支援に役立つ情報が提供される点も評価された。

・市内企業の生産性向上
生産年齢人口の減少を背景に、近年働き方の見直しは全国的な課題となっている。北九州市では市内企業に対する行政サービスの一環として、新しい働き方の啓発や労働生産性の向上を推進しており、『Sansan』などのITツールを市が率先して導入し、市内企業にも広めることで市内企業の労働生産性を向上させ、市全体の経済発展を目指していきたいと考えているとしている。