仮想通貨取引所バイナンス、リフィニティブのKYCソリューションを利用開始
コインテレグラフによると、バイナンス社もコインテレグラフの取材に対して直接、リフィニティブのソフトウェアの利用を認めた。
元々はトムソン・ロイターのファイナンシャル&リスク部門であったリフィニティブは、市場データやインフラの提供を行っており、そのポートフォリオは世界で4000を超える組織に及ぶと報じられている。
発表によれば、このKYSソリューションによって、調整取引規模で世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスは、ワールド・チェック・リスク・インテリジェンスデータベースを社内ワークフローに統合することができるようになる。これによってバイナンスが、オン・ボーディング、KYC、そして第三者リスク・デューディリジェンスのための審査プロセスを効率化することができるとされている。
リフィニティブの中東&アフリカ担当責任者のナディム・ナジャール氏は、仮想通貨取引所がKYCの仕組みを追加する必要性について次のように語った。
「ここ数年規制当局は、仮想通貨を法定通貨へと移そうとする人は誰でも、通常の銀行が個人に課すのと同じKYC要件を確実に満たすようにしようとする取り組みを続けている。」
KYCとは、企業が顧客の身元を確認し、取引関係における不法な意図のリスクの可能性を評価するプロセスである。リフィニティブの声明によれば、同社のサービスは200を超える国の信頼できる情報源からの法人データを取り入れ、100を超える規制当局や金融機関で試されたグローバルなポリシーによって支えられている。
