• icon-facebook
  • icon-twitter
  • icon-feedly

ベンチャー投資を考える第9回 世界が振り向くEco-System|ベンチャーキャピタリスト 國本行彦

  • 0
  • feedy

庄内地方にある鶴岡市へ行ってきました。
海と山の表情豊かな自然、藤沢周平を生んだ文学と歴史、羽黒山・月山・湯殿山という修験の聖地、そして口細かれい・つや姫に温泉地。世界最先端を競っている慶應大学とそのライフサイエンス研究所が13年前にできました。現在、その地からヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ社がIPOを果たし、スパイバー社が次に控えています。

「条件が整い過ぎて他の地域では同じ事はできないでしょう」と言ったら「10年前はどこも皆同じ」と東洋大学の西澤昭夫教授に怒られました。優れたビジョナリーのもと、産学官の関係者が本気でEco-Systemを創ってきたから今がある。とはいえ毎年多額の財政予算を投じて研究開発を支援し続けるには、行政の強いリーダーシップと市民の理解がなければ実現できません。

東京では独立系ベンチャーキャピタルを中心に、世界挑戦する起業家を強烈に後押しています。インターネット業界で社長を経験してきた本格的なキャピタリスト達が集まり、シリコンバレーを追い越そうとしています。日本のベンチャーキャピタルも、新たな産業を育成する担い手として変革する時期を迎えています。

一方で地方からは、大学発ベンチャーを核とした創生戦略が注目されています。テクノロジーやサイエンスを切り口としたEco-Systemも必要です。若い人、世界の人が地方に集まる風景が大学には見られます。どこからか「世界一を目指す地域しか生き残れない」という声が聞こえてきます。