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名古屋大学発・拡張知能(AI)開発ベンチャーのTRYETINGがシリーズA約3億円の資金調達を実施

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拡張知能(AI)技術の研究開発およびライセンス販売事業を展開する株式会社トライエッティング(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:長江祐樹、以下TRYETING)は、このたびシリーズAラウンドで約3億円の資金調達を実施した。

出資者一覧

・東海東京インベストメント株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:寺門 一彦)
・豊田合成株式会社(本社:愛知県清須市、取締役社長:宮﨑 直樹)
・日本材料技研株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 浦田 興優)
他、エンジェル投資家など

ハイテク製造業へのAI活用を、ものづくりのまち・愛知から

株式会社トライエッティングではこれまで在庫生産管理AIである「STOCK STREAMS」などの製造業向け製品を開発・販売してきた一方、代表の長江の主要研究分野である「Materials Informatics(MI)」*の事業化に関して注力してきた。製品開発と製造という異なる2レイヤーをMIおよび在庫生産管理AIによって橋渡しを行う、世界で初めての試みでもある。

このようなTRYETINGの先進的な取り組みに共感した豊田合成株式会社とは、自動車部品の研究開発・製造において、MI技術を活用した材料開発の高速化・最適化および生産計画の効率化・完全自動化に向けた取り組みに貢献できればと考えている。

また日本材料技研株式会社においては、TRYETINGのMI技術の事業化およびMI技術によって発見された新規材料の知財運用・スピンアウトの観点における協業を予定。この取り組みにより、TRYETINGのMI技術の導入顧客へ向けたさらなる付加価値を提供できる予定である。

東海東京インベストメントは、名古屋を中心とする中部地区に強い地盤を持つ、東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社の子会社であり、地域における創業や新事業に対する支援を通じて、地域の活性化に寄与している。このたびの出資を受け、TRYETINGは東海地方を発信源としたAI事業および地域経済の活性化の一助となるよう努めていきたいと考えている。

TRYETINGは、今回のラウンドで出資者の方々からお預かりした資金をもとに、弊社が取り組む「UMWELT」を土台にしたDeeptech技術の研究開発および、カスタマーサクセスチームの人員強化を実施し、「ものづくりのまち・愛知から」をキーワードに、製造業をはじめとしたものづくり企業に寄り添えるように、顧客基盤をさらに拡大していくと言う。

* 「Materials Informatics」はAIによる新規ハイテク材料の探索技術。TRYETINGでは、財満鎭明氏(日本応用物理学会会長、元名古屋大学副総長、現名城大学教授)の技術顧問就任をはじめとして、同分野の研究開発・事業化に注力してきた。