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ヒットのきっかけはどこにある?食品業界のマーケティング事例をご紹介

  • feedy

食品業界では、より多くの消費者に商品を手に取ってもらうため、マーケティングに工夫を施している例が多く見受けられます。
いくら美味しい商品が完成しても、消費者に試してもらえなかったら勿体無いですよね。
そこで本稿では、食品に関するマーケティングの事例を3つご紹介します。

明治:meiji THE Chocolate

シンプルかつオシャレなパッケージが魅力の「meiji THE Chocolate」。商品の公式Instagramには、様々なシチュエーションで「meiji THE Chocolate」を撮影した「インスタ映え」な写真が多数掲載されています。

しかし、この商品はある商品をリニューアルして生み出されたものであり、元々の商品は味に自信があったものの、売上にはつながらなかったそうです。そこで、パッケージを今のようなシンプルなデザイン、かつ板チョコとしては異例の縦形に刷新したところ、このパッケージが話題を集め、「meiji THE Chocolate」は人気商品となりました。

TwitterやInstagramなどのSNSを使う人が増えた現代においては、商品のパッケージにも気を配ることが必要と言えそうです。

湖池屋:KOIKEYA PRIDE POTATO

「コイケヤポテトチップス」、「カラムーチョ」、「ドンタコス」などで有名な湖池屋。その湖池屋が2017年から販売しているのが「KOIKEYA PRIDE POTATO」です。

湖池屋が2016年にコーポレートブランドを統合したことに伴い、湖池屋の原点を見直し、湖池屋のプライドをかけて生み出されたのがこの商品です。日本産のじゃがいもを100%使用するこだわりで、価格も一般的なポテトチップスより高めに設定されています。

この商品のパッケージは、白を基調とし、かつ文字数も少ないシンプルなデザインになっていました。そのため、一般的なポテトチップスとは違う印象を消費者に与え、他社製品との差別化に成功したと言えます。またテレビCMは、一見普通の女子高生が「100%日本産のイモを使っているの」という単純な歌詞を歌い上げるものであり、視聴者にインパクトを与え話題を集めました。

その結果、発売当初は3種のフレーバーがありましたが、あまりの人気に生産が追いつかず、2種が一時販売休止になるほどのヒット商品になりました。コンビニやスーパーで低価格で販売されがちなポテトチップスを、他社製品と差別化し高級路線で勝負することで成功を収めたと言えるでしょう。

世田谷自然食品:乳酸菌が入った青汁

健康的なイメージがある青汁。健康に関心のある方であれば、一度購入を検討したこともあるかもしれません。

しかし一方で、青汁には「苦い」というイメージを抱いている方もいらっしゃるでしょう。
いくら健康に良くても美味しくなければ飲みたくない、と思い、断念した経験がある方も多いのではないでしょうか。

そこで世田谷自然食品は、お客様へのアンケート結果に基づき「98%が”飲みやすさ”を実感」と具体的な数字を用いることで、味に対する不安の払拭に努めています。

また、「初めての方限定特別価格」、テレビCMの場合には「この番組を見ている方だけ」というような「限定」にまつわる単語を並べることで、消費者に「今買わなければ」と思わせることができます。

このように、青汁へのマイナスイメージを払拭しつつ、消費者に「今買わなければ」と思わせることで、商品購入を後押ししているのです。

まとめ -魅力を明確に伝える-

食品業界において、商品がヒットするきっかけは様々なところに散りばめられています。

1人でも多くの消費者に商品を手にとってもらうためにも、いかに商品の魅力を消費者に伝えられるかを、様々な角度から考えることが必要かもしれません。