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就職活動がテーマになっているクラウドファンディングプロジェクト5選

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学生やフリーターなどの非正規雇用者が職に就くための活動の総称「就職活動」。2000年代以降、”就活”と略されることが多く、近年ではその名をもじって、婚活、妊活、終活といった派生語まで誕生しています。

最近では国内において、就職活動をサポートするイベントやセミナー、また、就職活動を行なっている者向けのプロジェクトなどが立ち上げられており、とりわけ、就職活動をテーマにしたクラウドファンディングがいくつか話題となっています。

では一体、どのようなものがあるのでしょうか。早速見てみましょう。

この記事はBatteryからの引用です。

地方就活生15万人のため東京に無料シェアハウスを開設したい

https://readyfor.jp/projects/chihounomikata

地方から出てきた学生が、東京で就職する際のサポートを行なう就活シェアハウス。地方のミカタが2012年に運営を始めてから、地方出身の就活生に人気となっています。しかし、利用滞在者の管理維持費や、就活サポート費、運営維持費、人件費など負担が多いというのが現状です。今後もより多くの短期滞在の学生が無料で宿泊できることを目指し、Readyforにてこのプロジェクトが立ち上げられました。

東京で就活する地方学生は年間15〜20万人いると言われており、関東圏在住の学生とその他地域の学生を比べると、なんと就活にかける費用は約10万円も差があるようです。少しでも地方学生が就活しやすい環境になるよう支援するサポーター52名の協力により、本プロジェクトは見事目標額を上回ることに成功。現在、インターンを含む就活目的でのみ、1泊2日2,500円での宿泊が可能となっています。東京で就活予定の地方学生は必見ではないでしょうか。

マーク・レイの日本での就職活動にご支援を!

https://motion-gallery.net/projects/

映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」に出演した、ファッションモデル兼フォトグラファー、マーク・レイ氏が、配給会社ミモザフィルムズと協力し、「日本で就職する」ためのクラウドファンディングを立ち上げました。同映画は、家を持たずにマンハッタンのビルの屋上で、6年間も寝泊りしながらモデル業を行なっているレイ氏に密着し、独創性あふれるライフスタイルを明らかにするという内容。ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭2014で、メトロポリス・コンペティション審査員賞を受賞しました。

本プロジェクトはレイ氏発案のものであり、昨年11月に来日したレイ氏は「日本に恋に落ちた。今の僕の夢は、また日本に戻り就職活動をすることだ」と、このプロジェクトのスタートさせたといいます。支援者には映画の鑑賞券やオリジナルグッズ、また、映画の公開初日に実施されるポートレート撮影会への参加権、レイ氏による英会話レッスン、ニューヨーク1日ガイドを受けられるといったユニークなリターンがさまざま用意されています。

なお、本プロジェクトでは、83名のコレクターから77万円以上の資金調達に成功し、集まった資金はレイ氏の就職活動のための渡航費と宿泊費に充てられたそうです。

「就活の若大将」杉下康平の新卒採用ページはこちらです。

https://camp-fire.jp/projects/view/22816

関西の某私立大学に通う杉下康平さんは、クラウドファンディングの支援者と面接するという新しい方法で就職活動をはじめました。「一緒に働いてくれる企業」を探す目的で、資金を援助してくれた企業と面接を行なうという、すなわち、お金をもらって企業と面接するという仕組みです。杉下さんはCAMPFIREにてこのプロジェクトを立ち上げました。

4000円の支援をすると杉下さんとスカイプ面接ができ、さらに、杉下さん自作の「お祈り間違いなし!絶対内定が貰えない就活テクニック30」、「世界のエリートが実践しない、たった30のビジネスマナー」のいずれかがリターンとしてもらえます。また、6000円の「面接プラン」では、杉下さんが支援企業へ直接面接を受けに行くもので、さらに、15000円で内定を出す「いっそ内定プラン」も用意されています。前代未聞の粋なプロジェクトとして注目を浴びた結果、実に3社が杉下さんを支援し、面接の約束を取り付ける形となったようです。

日本初!?アイドルが就活メディアを立ち上げます!

https://greenfunding.jp/lab/projects/

“就活アイドル”のキチョハナカンシャは、自身が就活生のアイコン的な存在となり、生の就職活動情報を発信していくためのオウンドメディア、就活生の就活生による就活生のための就活サイトを立ち上げるべく、クラウドファンディングにチャレンジしました。

就職活動に関してネガティブな話題が多くなっている昨今、それをポジティブな印象に変えて、もっと楽しみながら就職活動に取り組めるような未来を作りたいという思いから始まったこのプロジェクトでは、キチョハナカンシャが「就活生の就活生による就活生のためのメディア」をコンセプトに、リアルタイムかつ透明性の高い情報を発信することで、就活生にとって価値の高いアイコン的存在となっています。

日本初のソーシャルプロジェクト『就活ミュージカル!!』

https://www.makuake.com/project/

大学生・若手社会人とプロがつくりあげる日本初のオリジナルミュージカル「就活ミュージカル!!」(以下、”就ミュ”)は、就職活動や働くことにまつわる様々な社会問題を、就活生をはじめ多くの人に伝えたいという一心から立ち上げられ、公演を行なうための支援をMakuakeにて募りました。

就ミュは、経験ゼロからスタートした若手プロデューサーたちと、「働くこと」の入り口に立っている大学生や若手社会人たちが、プロの方々の力を受けながら手探りでつくり続けているソーシャルミュージカルです。

就ミュは、2015年3月に東京芸術劇場でスタートし、キャストたちの2時間の熱演により、多くの観客を沸かせました。その後、2016年3月に銀座博品館劇場で行なわれた第二弾において、本プロジェクトを立ち上げ、200人を超える支援者から1,148,000円を集めることに成功。さらに、2017年3月にも再演され、こちらも世代を超えた多くの観客に感動を届け、大好評を博しました。

まとめ

さて、今回は「就職活動がテーマになっているクラウドファンディングプロジェクト5選」について紹介しました。近年「就活フォビア」という言葉が存在している通り、就職活動に対して恐怖心を抱えている若者は多いです。そうした就活を恐れる人たちにとっても、就職活動はより多様化したものにならなければなりません。そうした意味でも、クラウドファンディングを用いた新しい就職活動という形は、これからの若者たちにとって接しやすいものになるのではないでしょうか。