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【マーケティング入門】将来を見据えたマーケティング手法、プレディクティブマーケティングとは?

  • feedy

日本ではまだあまり普及していない「プレディクティブマーケティング」。現状ではなく将来を見据えたマーケティングの考え方で、米国を中心に普及が進んでいるようです。

そこで今回は、プレディクティブマーケティングの概要についてご紹介します。

この記事はBatteryからの引用です。

プレディクティブマーケティングとは?

「プレディクティブ(Predictive)」には、「予測的な」、「予言の」というような意味が含まれています。つまり「プレディクティブマーケティング(Predictive marketing)」とは、将来に起こる変化を予測し、次に選択する戦略、行動を決定する考え方を指します。

これまでも顧客の反応により戦略を練ることは多くの企業で行われていましたが、これらは担当者の勘に基づいて判断が下されることも少なくありませんでした。しかし昨今、AIを始めとするデジタル技術の進歩により、ビッグデータと呼ばれる大量のデータも瞬時に分析することが可能になりつつあります。

そこで、顧客の反応に限らず、購買履歴、自社サイトへのアクセス状況、CRM(Customer Relationship Management)、MA(Marketing Automation)、SFA(Sales Force Automation)などから得られる情報を分析し、将来の動向を予測して、マーケティングに生かそうとするのが「プレディクティブマーケティング」です。

※「CRM」、「MA」につきましては下記の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。

【マーケティング入門】顧客管理(CRM)とは?

マーケティングオートメーション(MA)とは?

プレディクティブマーケティングのメリット

プレディクティブマーケティングのメリットについて、ここでは2つご紹介します。

精度の高い将来予測

SNSのようなツールにより、顧客と企業の接点が以前と比べ増えたことで、顧客に関するデータを大量に得ることができるようになりました。しかし、せっかく得られたデータも数値を追うだけでは、これらのデータを有効的に活用しているとは言えません。

そこで一つ目のメリットとして、プレディクティブマーケティングでは、ツールを活用してデータを分析しより正確な将来予測を行えることが挙げられます。今後もSNSやマーケティングツールの増加に伴い得られるデータ量も増加すると考えられるので、効率的に分析した結果を積み上げることで将来予測の精度を上げることが重要になりそうです。

マーケティング活動の効率化

二つ目のメリットは、顧客がいつ、どのように自社のサービスと出会い、そして自社の施策がどのような影響を与えたのかといった顧客の行動を分析することで、企業が取るべき最適な成功パターンが見つかることです。

もし成功パターンを把握することができれば、次のマーケティング活動において迅速な意思決定を行うことに役立ちます。また、業界の動向やその他の情報と掛け合わせることで、先取りした行動を起こすことも可能です。

レコメンデーション機能の活用

プレディクティブマーケティングの活用例の1つとして、「レコメンデーション機能」が挙げられます。

例えば特定の顧客に対しメールを送る場合、その顧客の購入履歴や過去のメールへのエンゲージメント率を分析し、さらに類似した顧客の分析結果も踏まえることで、より効果的なメールを作成・送信することが可能です。

またWebサイトにおいても、特定の顧客がサイトを訪問した際に、過去の購買履歴に基づいておすすめの商品やCTAをカスタマイズしたり、サイト内回遊を促すメッセージを表示したりと、個人に合わせたレコメンデーションを行うことが考えられます。

このように、顧客の過去の行動を踏まえ、次に顧客がどのような商品・サービスに興味を抱くかを予測し、その予測に合わせた施策を実行することで、顧客の求める商品・サービスを先駆けて提供することにつながります。

まとめ -正確な将来予測を

今回はプレディクティブマーケティングについてご紹介しました。

顧客に関するデータが多く得られるようになった今、それらのデータを有効活用できるかどうかが、マーケティング活動の質に影響を及ぼします。

その中でプレディクティブマーケティングは、過去のデータに基づき施策を考える点はこれまでと変わりないものの、多くのデータを分析することで正確な将来予測を行うという点で優れている考え方と言えそうです。

本記事を元に、プレディクティブマーケティングの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

引用