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新規事業アイデアを生み出すアプローチとは?

  • feedy

新規事業とはよく聞くがどう作ればいいかわからない、主力事業の次の戦力になる事業を作りたいがどこから手をつければいいかわからない、そんな悩みを抱えたことありませんか?
そんな企業内の新規事業開発部の方に向けて新規事業アイデアを生み出すアプローチについて紹介致します。

この記事はBatteryからの引用です。

新規事業アイディアを考える前にすべきこと

新規事業を考えるにあたって闇雲に考えるのではなく、アイディアを出すための準備があります。
それは未来を描き、

・自分が望んでいないことは何か?
・自分が望んでいることは何か?
・何のためにやるのか?

を考えてこれらを明確にした状態でアイディア出しを始めます。
もしここがふわふわした状態で動き出してしまうと多くの場合、価値を生み出すことはありません。
「得られる未来」を明確にして絞り込んでいきます。

また、上司から求められているお題や要求を正しく理解し、それに応じた事業を考える努力をしましょう。
例えば主力事業に変わる新規事業の創出を求められている場合と新たな領域に挑戦的に入っていきたい場合では思考方法も変わりますし最初の動き出し方も変わってきます。
そのため要求に沿った努力をしましょう。

すぐできる!新規事業のアイディアを出す方法

社内のリソース(資源)から考える

新規事業部に配属された方の多くは属している自分の会社のリソースを使った新規事業の創出を求められると思います。
そういった制限があると事業立案が難しく感じられるかもしれません。
しかし、意外とそうではなくてリソースが定まっている分案が考えやすいことがあります。ただこれには闇雲に考えるのではなくポイントがあります。

ポイントは、以下の3つの質問の答えを考えてみることです。

社内のリソースを洗い出すための3つの質問
・私たちが今まで「時間」をかけて、やってきたことは何だろう?
・私たちが今まで「お金」をかけて、やってきたことは何だろう?
・私たちが今まで「情熱」をそそいで、やってきたことは何だろう?

この3つを考えることによって新たな事業アイディアを考えやすくなります。

利益率から考える

新規事業を考える場合、利益率の高さに気をつけることは、とても大切です。
たとえ良い新規事業案を思いついたとしても市場が小さい場合、他社が既に市場のほとんどのシェアを獲得している場合、原価率が高くサービスがヒットしても利益率が少ない場合など、優秀な新規事業案でもここを考えなければ結局収益化が難しくなる場合があります。

既存市場から考える

これに関しては意外だと思われるかもしれませんが、既にある既存市場の中から進出する市場を考えることです。
AppleやAmazonのように新たな市場に進出し市場を独占してしまえれば一番良いのですが、新市場で挑戦する難しさとしてお客さんに認知してもらうために大きなコストがかかってしまうという問題があります。
なので既存市場の中で、解決されていない悩みを解決するような商品を提供する事業をする方がリスクが少ないです。

成長している市場

では具体的に現在から近未来にかけて成長することが予想される業界について分析しながら参入する隙があるのか考えてみます。

観光業界

観光業界は東京オリンピックの影響もあり、伸び続けています。
オリンピック後も訪日観光者数は増え続ける見込みであり、政府は2030年までに訪日観光による消費額15兆円を達成したいと公言しています。
これは自動車産業の市場を上回ります。
10年前にAirbnbが出てきたように市場が大きく広がることから様々な場面での参入の可能性があるかと思われます。

医療業界

世界的な少子高齢化の流れにより各国医療費に多くの税金を費やすことが予想されます。
2019年から5Gというネット回線がスタートしますが、これは既存のネット速度の100倍です。
速度が100倍になると、映像通話での違和感が「ゼロになる」と言われオンライン診療の普及も確実視されています。
ビデオチャットを利用した遠隔での診療は、政府は2018年の診療報酬改定で評価しており、対面診療との組み合わせを前提に本格的な導入が進むと見られています。
すでにガイドライン策定も始まっており、近年の本格的な運用スタートが見込まれます。
医療は少子高齢化の流れを汲みこれから大きくなっていくマーケットの主たる業界です。

シェアリング業界

UberやAirbnbが有名ですが、現在様々なシェアリングサービスが世の中で使われています。
これからもどんどん生まれていくことが予想されます。
例えばUberの時価総額は10兆円近くであり急成長であることが伺えます。
UberやAirbnbのシェア率が高いことから業界のトップを狙おうとすると難しいかと思われますが新しいサービスを考えれば10年前のAirbnbになる可能性はあります。

自動化業界

少し前によく話題に上ったAIやIoTに加え自動運転、自動洗濯など様々な企業がロボットによる人間の作業工程の削減をもとに様々なものの自動化に力を入れています。
ここはビジネスチャンスであり、新たに必要とされる自動化分野もありそうです。

まとめ

今回は新規事業アイディアの創出アプローチから具体的な業界分析までを紹介致しました。
新規事業案の創出はとりあえず数を出すことが大事という考え方もありますが、記事にあるようにリソース、利益率、市場などから考えることが良いアイディアを生み出す場合も多くあります。
知っている人と知らない人では大きな差が生まれるので新規事業のアイディア出しをする際は頭に入れていただけると効率よくなると思います。

その他新規事業に関する記事のリンク貼っておきます。

新規事業を立ち上げるためのプロセスとは?ポイントと共に紹介します!

新規事業におけるチームの要件

これだけは押さえておきたい 新規事業の企画書のポイント

【参考資料】
・すぐに使える新規事業のアイデアを簡単に出す7つの方法/FINCH Japan(https://www.finchjapan.co.jp/11/)

・新規事業のアイデアを出す方法と、失敗しない立ち上げ方/ビジネス心理学(https://biz-shinri.com/new-business-idea-3559)

・新規事業立案のアイデアを生み出すロジック・フレーム・お薦めの本/プロシェアリング(https://circu.co.jp/pro-sharing/leaders-campus/article/1268/#2)