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ファームノートHD、約8.5億円の資金調達を実施し、累計調達額は約26億円に

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酪農・畜産向けIoT(※1)ソリューションを提供する株式会社ファームノートホールディングス(本社:北海道帯広市、代表取締役 小林晋也 以下、ファームノートHD)は、スパークスグループ株式会社を運営者とする未来創生2号ファンド、共立ホールディングス、マイナビ、SMBCベンチャーキャピタル、大分ベンチャーキャピタルを引受先とした第三者割当増資により、総額約8.5億円の資金調達を実施した。なお、今回を含む累計での資金調達額は総額で約26億円となると言う。

主な引受先の概要(順不同)

・スパークス・グループ株式会社を運営者とする未来創生2号ファンド(本社:東京都港区、代表取締役社長:阿部修平)
・共立ホールディングス株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役:髙居隆章)
・株式会社マイナビ (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)
・SMBCベンチャーキャピタル5号投資事業有限責任組合(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石橋達史)
・おおいた中小企業成長ファンド投資事業有限責任組合(本社:大分県大分市、代表取締役:渡邉剛之)
・大分ベンチャーキャピタル株式会社 (本社:大分県大分市、代表取締役:渡邉剛之)

資金調達の目的

ファームノートHDは、子会社の株式会社ファームノート(以下、ファームノート)を通じて、従来より提供してきたクラウド牛群管理システム「Farmnote」の拡販および機能強化に努めると共に「Internet of Animals (※2)」を実現する牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」を開発、事業展開してきた。結果、ユーザー数は4,000生産者、契約頭数38万頭(参考:日本の飼養頭数380万頭)まで成長している。

今回の約8.5億円の資金調達は、AI(人工知能)開発による製品・サービスの機能拡充、体制強化、研究開発の推進、新規事業の立ち上げに充当する予定。

※1)従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、車、電子機器など)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組み。Internet of Thingsの略。
※2)経済動物をセンサーでインターネットにつなげ、人の目を介さずに人工知能により動物の状態を検知し、最適な飼養管理を実現する技術。ファームノートが提唱。

1.製品開発の強化

「Farmnote Color」は、クラウドと人工知能を活用して牛の発情検知や疾病の事前予知を行うことで、牧場の生産性改善を実現してきた。この度、新たな牛群管理の体験をお届けするために、来春を目処に新バージョンのFarmnote Colorとスマートフォンアプリをリリースする予定。また、発情検知精度の向上、分娩検知、肥育牛の転倒検知、子牛の疾病検知など、さらなる機能強化を実施し、随時リリース。同社では積極的に獣医師・研究者を採用しており、今回の資金調達によってさらなる研究開発体制の強化を行う。また、技術力向上を目的とした研究用の自社牧場を設立予定。

2.新規事業の立ち上げ

新規事業として、ICT活用・牛舎設計・遺伝改良・予防・衛生・繁殖改善などの様々なノウハウをワンストップで提供するコンサルティングサービスを立ち上げる。同社の獣医師・コンサルタントを通じて、生産者がテクノロジーを導入しやすい環境を作り、生産者の生産性改善に貢献すると言う。