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パイフォトニクス株式会社、第三者割当により総額1億円の資金調達を完了

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光パターン形成LED照明「ホロライト・シリーズ」の開発・製造・販売を手掛けるパイフォトニクス株式会社(本社:静岡県浜松市東区、代表取締役:池田貴裕)は、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ Y1号投資事業組合(業務執行組合員 株式会社日本テクノロジーベンチャーパートナーズ 代表取締役:村口和孝)および株式会社フォウス(代表取締役:晝馬明)を引受先として第三者割当増資を実施し、総額1億円の資金調達を完了したことを発表した。

概要

同社は、光産業創成大学院大学発のベンチャー企業として2006年に設立された。2008年4月に開発した高指向性LED照明の「ホロライト」は、金属やフィルムなどの表面検査、各種イベントや建築物の演出照明、大学や研究機関での建築学、生物学の実験などのさまざまな場面で採用されてきた。その後、高輝度LED光源と大型光学素子の組み合わせによりさまざまな光パターンを形成する「ホロライト・シリーズ」を開発し、日本や米国、欧州、中国などで特許を取得した。「ホロライト・シリーズ」は近年、工場内の労働災害を低減する安全用照明や、地域資源を生かして地方創生を実現する観光用照明、光害を低減し新しい景観を創造する建築物の演出照明などへの導入が進んでいる。特に安全用照明は当社売上高の8割を占めており、天井クレーン下やフォークリフト後方の危険ゾーン、フック位置の可視化に加え、立ち入り禁止ゾーンや侵入禁止ラインの表示などにより周囲に注意を促し、労働災害の低減に貢献している。

調達資金の使途

このたび調達した資金は、以下の3点に活用する予定。

1.開発体制の強化

同社は、2017年10月に本社ビルであるホロライトビルを開設した。今回、社員数が約30人と開設当時から倍増し手狭となったことから、これまで使用していなかった3階スペースを改修し、次世代に向けた開発の拠点となるホロライト・ラボスペースを新設。また、2025年までに開発者を現在の10人から倍増させ、組織的に新製品の開発を行う体制へと進化させる計画である。

2.営業販売体制の強化

現在の営業担当者3名に加え、外勤営業や内勤営業、プロモーション業務の担当者を増員し、主力となっている自動車や鉄鋼工場などでの安全用途の国内外における市場拡大を目指す。また、新しい光の使い方を追求し、観光地の演出などのエンターテイメント分野の新たな用途を開拓していく。同時に、ユーザーから直接ニーズを獲得し、効率的に開発現場へフィードバックすることで製品開発を促進する。

3.バックオフィス体制の強化

2025年までに人事や労務、経理、税務などの業務を担当する人材の採用を進め、バックオフィス体制を強化。さらには、将来の株式上場に向け、財務知識の豊富な人材を採用を行う。また、製品の受注から製造、納品、請求に関する基幹業務システムを導入し、業務効率の向上を図る。

同社は、このたびの資金調達により製品開発、営業販売、バックオフィス体制を強化することで、光パターン形成LED照明「ホロライト・シリーズ」の市場拡大を目指すと言う。