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グリー、北米VRスタートアップを中心に投資するファンドを組成

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グリー【3632】は、今年最も注目されているバーチャルリアリティ(以下、VR)の主にソフトウェアやコンテンツ開発に取り組む北米のスタートアップ企業を支援する新ファンド「GVR Fund」を、2016年2月に米国サンフランシスコに設立したGREE VR Capital, LLC.を通じて、2016年4月8日に設立したと発表した。

GVR Fundの出資者はグリー、Colopl VR Fund(株式会社コロプラとその子会社である株式会社コロプラネクストが設立したVR専門ファンド)、ミクシィで1200万ドルのコミットメント総額にて、2016年4月12日に完了した。

VR関連市場の調査結果によると、ハード、コンテンツを合計した市場規模は2020年までに220億ドル(約2兆5000億円)に到達すると予想されている。2016年は、各メーカーが相次いで製品版のHMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)を発売予定であることから「VR元年」として盛り上がりを見せており、ゲーム・アミューズメント・観光・医療・住宅・報道・広告など、多方面の産業に普及していくと言われている。

グリーは2015年9月の東京ゲームショウに初のVRタイトル「サラと毒蛇の王冠」を出展し、同年11月にはGREE VR Studioを立ち上げるなど、自社開発によるノウハウの蓄積を積極的に行っている。一方で、2016年5月10日に国内外のVR関連企業のキーパーソンが登壇する「Japan VR Summit」を開催することを決定しており、市場の拡大に積極的に取り組んでいる。

北米においてはVR関連のスタートアップ企業が積極的に資金調達を行なっており、市場の立ち上がりに向けて事業展開を加速している。2011年に北米に進出したグリーは、さまざまなスタートアップ企業や投資家とのネットワークを築いており、VR領域でのエコシステムの立ち上がりが早い北米市場において、ゲーム領域のみならず、ソフトウェアやコンテンツを提供する優良なVRスタートアップ企業を積極的に開拓し投資していく。また、主に事業会社であるファンド出資者と組んで投資先の事業拡大をサポートすると共に、GREE VR Studio等で培ってきたVR業界での知見とネットワークを活用して投資先企業を支援していく。

なお、グリーとしては2016年1月から投資を始めており、既に2社に対して投資を実行済み。これらの投資企業は、今後順次GVR Fundに移管する予定。

グリーは、今後急拡大が期待されるVR市場において、VR体験の機会の創出と、市場全体の発展に貢献していくとしている。