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スペースビット、世界初の月面四足歩行ロボット「ASAGUMO」を世界に先駆け日本で初公開

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宇宙探索コンセプトを開発する英国スタートアップ企業のスペースビット(本社:ロンドン、CEO:パブロ・タナスユク)は、世界初の月面四足歩行ロボット「ASAGUMO(アサグモ)」の実用模型を、2019年12月5日(木)~8日(日)の間、東京と京都で開かれる国際ワークショップ「3rd International Moon Village& Symposium」(主催:ムーンビレッジアソシエーション)で世界初公開あうる。日本のことわざで福をもたらすとされる「朝の蜘蛛」から名付けられた本探査機は、米航空宇宙局(NASA)の「商業月面輸送サービス」プログラムの一環として、2021年に月面を探査する予定。

スペースビットのASAGUMOには、超小型人工衛星(キューブサット)が搭載されており、重量は1.3kgである。太陽光を原動力とし、車輪や走行用ベルトは使用せず、クモの脚のような形をした四脚で歩行することが特長。このような形状により、従来の探査機ではアクセスできなかった溶岩洞や凹凸のある地形でも、探索が可能となる。

将来的には、母船となる宇宙船から、大量の探査機を月面に輸送・配置し、収集データを地球へ送信することを計画。宇宙船は、夜間に探査機を保護する役割も担うと言う。

ASAGUMOは、宇宙ロボティックを専門とする米国スタートアップ企業のアストロボティック・テクノロジー社(以下、アストロボティック社)が2021年に予定している、ペレグリン月着陸船を利用した最初の月面探索ミッションで、月へと送られる予定。アストロボティック社は、NASAの商業月面輸送サービスのプログラムの一環として、2019年5月にNASAから7,950万ドルの資金提供を受けることが発表された。

2021年に予定されている本ミッションでは、探査機は着陸船から10メートル歩行して、走行空間センサー「3D-LiDAR」やHDカメラなどを含む複数のセンサーを活用しながら、データを収集。収集されたデータはペレグリン月着陸船を通して、地球の地上管制局へと送信されると言う。