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熱中の肖像

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いよいよ「Community3.0」の時代。 共感から共振への移行でマーケットを創出 / 熱中の肖像 インタビュー後編

カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長 楠本 修二郎

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カフェはビジネスモデルが成立しない可変性の店舗

この例に限らず、同社の足跡を振り返ると、飲食店経営のセオリーが変わったことが理解できる。いや、そもそも消費行動が変動的である以上、定型的なセオリーは脆弱だったのだ。とくにカフェの場合、夜間であれば客単価4000円で2回転するテーブルの隣りで、客単価800円で4回転するなど「お客様による店の使い方が多様で、客単価×回転率という公式が当てはまらない複雑系で、ビジネスモデルが成立しないほど可変性が高い」と楠本氏は指摘する。

可変性に対して、楠本氏は同社を設立する以前、友人と飲食店を営んでいた時代から一貫して“風景の創造”に取り組んできた。根底にあるのは、利益と公益を同時に実現させるという価値の希求である。

「ハーバード大学経営大学院のマイケル・E・ポーター教授が提唱したCSV(Creating Shared Value=共通価値の創造)が話題になっているが、当社は20年以上前から実践してきた」。

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風景をベースとしたコミュニティの創出は、どこへ向かおうとしているのだろう。楠本氏はコミュニティの変遷を地域や会社、学校などを「Community1.0」、ウェブ上に形成されるコミュニティを「Community2.0」と分類する。

これから拡大していくのは「Community3.0」で、そこではリアルな出会いで共感から共振が生まれ、トライアスロンやバーベキューに象徴されるようにライフスタイルが共有され、マーケットも発生するという。同社が創出し続けてきたコミュニティである。

“地域を育てる”発想を持てば必ず仕事につながる

今後は2016年3月に仙台市に2店舗、さらに多賀城市、東京では新宿、早稲田、茅場町と1カ月に6店舗を出店する。2017年には東京・浅草でシティホテル「WIRED HOTEL」をオープンさせる計画だ。下町で何かやりたいなと思っていた矢先に声がかかり、シェアハウスなども考えたが、ホテルを提案したという。

思うに、楠本氏は時代をモチベートし続けている。あとに続く飲食店経営者がどんどん登場すれば、衣食住に関わるビジネスが連動して、新たなライフスタイルビジネスが創出されるかもしれない。それは地域振興という喫緊の社会課題にも通じるが、楠本氏は後進の経営者たちに何を望んでいるのだろうか。

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「日本には凄いポテンシャルがあるのに、世界デビューをしてこなかったと思う。故郷でも都心でもよいが、自分が好きになった地域をいっしょに育てるという発想を持てば、必ず仕事につながるタイミングが来ると思う。そんなことをぜひイメージしていただきたい。たとえばスペインのサン・セバスチャンは人口18万人だが、世界的な美食の街として知られている。世界には人口5~10万人で発信力を伸ばしている地域がたくさんあり、日本の地方にも数多く存在するはずだ」。

インタビュアー

経済ジャーナリスト

小野 貴史

前編はこちら >> 店は客を共振させるコミュニティ、土地柄に合わせた風景を創造する

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